交通・土木・建築の分野の高分子

・交通

高分子とほかの材料とを組み合わせたものを、複合材料という。

一般的には、ガラス繊維と高分子とを組み合わせたものがある。

最近は、炭素繊維を用いたものが注目されている。

炭素繊維は、ポリアクリルニトリルを、3000度近い高温で蒸し焼きにしてつくる。

ベンゼン環が無数に縮合したような形の、炭素だけでできた構造の繊維である。

軽くて強度があるので、今後の航空機に使われていくと言われている。

・土木

高速道路などの盛り土の一部に、発泡ポリスチレンが入れられている。

コンクリートより安価で、かつ、吸水性がないので盛り土が崩れる心配がない。

橋脚などの内部に、発泡ポリスチレンが入れられることもある。


・建築

合板の上に、メラミン樹脂をのせた板が使われている。

断熱材としては、発泡ポリウレタンや、発泡スチレンが使われる。

耐火塗料とは、加熱されると発泡して体積を増やし、炭化して熱が鉄骨に伝わるのを防ぐものである。

太陽熱遮断塗料とは、高分子の塗料の中に、中空のセラミックを混ぜたもので、薄く塗るだけで、日射熱の大半を遮る。


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