農業用水路と高分子

コンクリートから水漏れする問題を解決するために、ポリマーを混和したセメントが開発されています。

コンクリートは、ふつう、砂、砂利、セメントを混ぜたものに、水を加えて、酸化カルシウムと水とを反応させます。

さらに、酸化カルシウムと、空気中の二酸化炭素とを反応させて、炭酸カルシウムになる過程で、結晶水などをとり、固めたものです。

コンクリートは乾燥させる間に隙間ができ、ひびが入ることがあり、水漏れの原因になります。

そこで、伸展性に富んだ高分子、たとえば、ポリアクリル酸エステルや、エチレン‐酢酸ビニル共重合樹脂を小さな粒子にして、セメントに混ぜておきます。

すると、高分子が隙間に入り込み、ひび割れを防いでくれます。


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