高分子と一次元構造について
一次構造
・直線構造
高分子のポリエチレンは、構造は一直線上状です。
・枝分かれ構造
ポリエチレンはCH2がつながっていますが、Hのかわりに炭素がつながると、枝分かれ構造になります。
枝分かれ構造でよく知られているのが、アミロペクチンです。
・共重合体(コポリマー)
何種類かの単位分子からできた高分子もあります。これを、コポリマーといいます。
これに対して、単一成分のものは、ホモポリマーといいます。
コポリマーには、いくつかの種類に分類されます。
1.交互コポリマー
二種類の単位分子が交互にならんだものです。
ナイロン66や、PET(ポリエチレンテレフタレート)がその例です。
2.ランダムコポリマー
複数の種類の単位分子がランダムにならんだものです。たんぱく質やDNAがその例です。
3.ブロックコポリマー
一種類の単位分子がいくつか連なった集団(ブロック)と、ほかの種類の単位分子がいくつか連なった集団(ブロック)とが、いくつかならんだものです。
ブロックコポリマーには、さらに「全体として直鎖構造のもの」と「一種類の単位分子の直鎖構造が主鎖となり、そこに別の単位分子でできたブロックが接ぎ穂(グラフト)のように結合したもの(「グラフトコポリマー」という)」とがあります。
4.ポリマーブレンド(ポリマーアロイ)
複数種類の高分子を混ぜたものを、ポリマーブレンドといいます。あるいは、合金(アロイ)にまねて、ポリマーアロイといいます。
ふつう、複数の高分子をうまく混ぜるために、相溶化剤(コンパティビライザー)をいれます。
たとえば、両方の高分子の単位分子からできたコポリマーが適当な相溶化剤です。