ブチルゴムとインナーライナー

近年、車の低燃費化のため、タイヤの低発熱化や軽量化が図られている。

とくに、インナーライナー(タイヤの内部にあり、空気入りタイヤの内部から外部への空気漏れの量(空気透過量)を減らして空気の保持性を向上するタイヤ部材)において、軽量化が行なわれるようになってきた。

現在、インナーライナー用ゴム組成物は、タイヤの空気保持性を向上させるため、ブチル系ゴムを配合することが主流であった。

しかし、ブチル系ゴムは、空気透過量の低減効果は優れるが、硫黄が溶解しにくく、架橋密度が低い。

よって、充分な強度が得られないという問題がある。


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