可視光応答型光触媒とは?
「可視光応答型光触媒」とは、可視光の照射下で光触媒作用を発現する触媒のことです。
例えば、酸化チタンを改良して
可視光応答型光触媒を製造する技術が知られています。
例1.金属イオンドープ型
酸化チタンのチタンイオンを、V、Cr、Feなどの遷移金属イオンで置換することで、
可視光を吸収できるようになります。
例2.窒素イオンドープ型
アンモニアが共存する条件で酸化チタンを合成したり、アンモニアや窒素酸化物の共存下で酸化チタンを熱処理すると、酸化チタンの酸素イオンが窒素イオンに置換され、可視光を吸収できるようになります。
例3.可視光増感型
色素を酸化チタンに担持させることで、
可視光を吸収できるようになります。
ここでは、色素が可視光を吸収し、励起電子を酸化チタンの導電帯に流して電荷分離を行う色素増感作用を利用しています。
なお、色素の替わりに塩化白金酸を酸化チタンに担持させたものもあります。