Windows Loaderを使ってWindows7 sp1の認証を回避・解除する方法と法律問題を考えてみたので紹介します

 ネット上には、Windows7の認証を回避(解除)する方法が、いろいろなサイトに出回っていますが、この手法の問題を法律的に考えてみたいとおもいます。

認証回避とは何か

 認証回避とは、いわゆるアクチベーション回避のことで、インストールされたプログラムを、マイクロソフトに対価を払わずに使用できるようにすることです。

 詳しくは述べませんが、一般的にネットでよく紹介されているのは、Windows Loaderというソフトプログラムを実行することにより、データを書き換え、Windows 7のオンライン認証画面をスキップしてしまうようです。

 複数台にインストールしたり、仮想環境あるいはデュアルブートでインストールしたりと、悪用されています。

リスクを伴うため、やめたほうが良い

 しかし、ネットを見ていると、成功したという人がいる一方で、ウイルスソフトに感染させられたという被害の声が多数上がっています。

 パソコンを起動できなくなったという人もいるため、やらない方が良いでしょう。

法律上の問題

 ここで、上に説明したWIndowsのインストール行為が、著作権や不正競争防止法上では、どのような扱いになるのかを考えてみます。

“インストール”

 著作権法30条では、プログラムを個人的利用の範囲でコピーすることを許容しています。

 したがって、Windows7のプログラムが、正規に購入したソフトであれ、違法コピーされたものだとしても、それを自分のパソコンにインストールする行為は違法ではないようです。

 なお、この正規ソフトにはコピープロテクトがかかっていません。ご存知のように、コピープロテクト回避は、私的利用の範囲内であっても著作権法で制限される場合がありますが(著作権法30条1項2号)、本件については、コピープロテクトを外す行為が存在しないため、コピープロテクト回避の問題は、ここでは考慮されません。

 (コピープロテクト回避と、本件のアクチベート回避は、混同されがちですが、本質的に異なる行為です)

 しかし、上記の行為が、プログラムの私的複製行為に該当すると言っても、個人的な利用にとどまらずに、業務上行ってしまうと、30条の適用範囲外となり、複製権などの侵害に基づき著作権法上の違法行為になります。

 すなわち、刑事事件となり、逮捕や起訴の対象になります。

“アクチベーション回避”

 利用者のアクチベーション回避を制限する法律は、現時点では存在しません。

 ただし、アクチベーション回避ソフトを配布している人の行為は、基本的に不正競争防止法に違反します(不正競争防止法2条1項11号)。すなわち、逮捕や起訴の対象になります。

“使用行為”

 プログラムを使用する行為は、著作権法および不正競争防止法上、なんら制限されない行為です。

“マイクロソフトとの問題”

 ただし、マイクロソフトのライセンス条項では、複数のパソコンでWin7を使用することは、許容されていないため、民事上の問題は起こりえます。

結語

 まとめると、法的には、上記行為は、マイクロソフトおよび使用者という当事者間での問題のみ生じます。

 しかし、自分の端末を守ること、さらに、不正競争行為に加担しないという観点から、道徳上、許容されない行為と言えるでしょう。