日本ではじめて要指導・一般用医薬品「スイッチOTC薬」として認可されたフッ化物洗口剤「エフコート」 (サンスター)ですが、いまは第3類として誰でも買えるようになっています。
フッ化物洗口は、特に4歳から14歳までの期間に実施すると、齲歯予防対策としてもっとも大きな効果があることが知られています。
成人や高齢者の歯根面齲蝕に効果が あるという報告が近年多くなされているそうです。
歯科医院での定期的なフッ化物歯面塗布と、フッ化物配合歯磨剤による歯磨き後に 「エフコート」による洗口を行うことで、齲歯予防の効果を高めることにつながります。
なお、ムシ歯は原因菌である「ミュータンス菌」が、歯に付着して歯垢をつくり、食物中の糖質を代謝して出来た「酸」が歯のカルシウムやリンを溶かして発生します。
エフコートは1日1回すすぐだけで、有効成分であるフッ素が歯に留まって再石灰化を促進するそうです(再石灰化とは:歯から溶け出したカルシウムが再び歯に取り込まれること)。
ちなみに、実は、以前には、エフコートは、要指導から第1類医薬品へ変更となっていた時期もあり、第1類医薬品だった時は、購入のたびにお名前や連絡先など書面に記入する必要がありましたが、第3類となったことで、その必要がなくなりました。