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オムロンの「みんなでつくるエコ活サークル」に加入でポイントが還元されるメリットあり

オムロン(OMRON SOCIAL SOLUTIONS)が、「みんなでつくるエコ活サークル」というサービスを始めています。

オムロンのほかには、株式会社 NTT スマイルエナジーも 運営として参加します。

みんなでつくるエコ活サークル

このエコ活サークルでは、まず、太陽光発電をしている人が、その電気を自家消費することで生まれる「環境価値」を、オムロンに譲渡します。

そして、オムロンが国の認証制度を用いてクレジット化し、CO2削減の取り組みに活用します。

さらに、「環境価値」の対価をポイント(Amazonポイントなどを予定)を、客へ還元します。

なんとも分かりにくい説明ですが、要は、「太陽光パネルで自家発電した電気を、自家消費してCO2排出量を減らしたら、いいことあるよ」、という還元サービスです。

初期費用・利用料は永年無料、追加での設置機器も不要ということで、私は、さっそく事前登録に申し込みをしました。

申し込み条件は、けっこう細かいのですが、蓄電池と太陽を同時に導入されている家庭は、ほぼ該当すると思われます。

申し込み条件

申し込み条件は、つぎのようになっています。

  • マルチ蓄電プラットフォーム「KPBP-Aシリーズ」のハイブリッド蓄電システム(特定負荷・全負荷どちらも対象)を設置済であること
  • 遠隔モニタリングサービスに登録完了済であること
  • 蓄電システムをインターネットに常時接続していること
  • 遠隔モニタリングサービスの利用登録が個人名で行われていること
  • 自家発電装置(エネファームなど)を設置していないこと
  • 他の類似制度やJ-クレジットの別のプロジェクトに登録していないこと
  • 蓄電システムの稼働開始日が、みんなでつくるエコ活サークル申込日の2年前の日以降であること

充放電ロスについて

ちなみに、細かいことなのですが、太陽光発電に詳しい人は気になるかもしれないこととして、家庭の太陽光発電パネルが発電した電力のうち、自家消費される分は、蓄電池を経由するため、ロス(充放電ロス)が発生します。

ただ、この「みんなでつくるエコ活サークル」においては、蓄電池の充放電ロスを差し引いた発電電力量をモニタリングするようで、充放電ロスに伴う排出量については「考慮しない」とされています。

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太陽光発電と蓄電池のセットを導入して約300万円

太陽光発電システムを導入したきっかけ

昨年の夏のことですが、たまたま家の周りの片付けをしていた私のところに、太陽光発電の営業さんがやってきました。

いわゆる訪問営業でした。

会社の名前は、ELJソーラーコーポレーション株式会社。

営業トークでしょうけれども、彼は、我が家の日当たりの良さに注目し、絶賛していました。

実は、私は、この会社「ELJソーラーコーポレーション株式会社」については、ショッピングモールの中で宣伝ブースを設けて説明会をしていたのに遭遇したことがあったため、以前から知っていました。

また、太陽光発電の導入について、夫婦間で、停電対策として話題になったことがありました。

そのため、せっかくなので、いろいろと話を聞いてみよう、ということになりました。

話をしていると、我が家の屋根に太陽光パネルを載せた場合の発電量のシミュレーションを無料でやってくれるということでした。

我が家では、「無料なら頼んでみよう」ということで、シミュレーションを頼んでみることにしました。

後日、担当者がやってきて、導入コストの見積もりと、発電量のシミュレーション結果を持ってきてくれて教えてくれました。

見積もりの内容は、太陽光パネル+蓄電池で、総費用は約三百万円でしたね。

支払い方としては、15年ローンを組み、月々2万円くらいを払っていく方式が提示されました。

利子は年2%程度と低めでした。

後で知りましたが、これは、いわゆるソーラーローンと呼ばれるものだそうです。 繰上げ返済は可能ということでした。

発電量は、季節によって差がありますが、月間で200-300kWが発電できるというシュミレーション結果でした。

導入のメリットとしては、太陽光パネル+蓄電池を導入することで、⑴太陽光で発電した電気を使うことで電気を買う量が減ること ⑵余った電気を売ること これらにより、月々の電気代が下がるという話でした。

ちなみに、⑴については、今後予想される、電力会社の電気代の増加の影響を受けなくなるメリットがあります。

⑵に関しては、固定価格(19円)での買取期間は10年です。そのあとについては、期間の買取価格はおそらく大きく下がりますから、あまり期待できませんが。

大雑把に、30年くらい経つと、電気を買うだけの場合と比べて、コストは変わらないようでした。

ちなみに、太陽光パネルは、寿命が長く、30年経っても、7割くらいの性能は残るようです。

長期的にみると必ずしも損ではないということと、停電対策にもなるということで、我が家では太陽光発電を導入することにしました。

やはり、電気は停まってしまうと、どうしようもないですしね。

とくに、真夏に数日間の停電、となったら冷蔵庫の中のものが全てダメになってしまってしまいますし、冬なんかだと、ガス給湯器が動作しなくなったりしたら、大変です。

とくに、子どもなど、家族がいると、その重要性は増します。

費用の面でいうと、けっこう高額なお買い物になったわけですが、もしかすると、相見積もりなどをしていたら、多少は安くなったのかもしれません。

ただ、私が申し込んだ業者からは、値引きに応じる雰囲気があんまり感じられませんでした。

値下げ競争を敬遠していた様子です。

太陽光発電の導入を検討されている方であれば、 業者にもよるでしょうけれど、複数の会社から見積もりを取得したほうが良いと思われます。

もしも、いま太陽光発電の導入を迷っているようであれば、やらずに後悔するよりは、やって後悔したほうがいいかなぁと個人的には思います。

ソーラーローンは繰り上げ返済もあり

ちなみに、これは後日談となりますが、私は、太陽光発電システムを導入したときに組んだ、いわゆるソーラーローンを、一括で、繰り上げ返済しました。

なぜ一括返済したのかというと、太陽光パネルと蓄電池を組み合わせて導入したときの費用が、上述のように約300万円程度だったわけなのですが、利息の支払を嫌ったためです。

利息が、けっこう大きいのですね。

ソーラーローンの利息は馬鹿にできない

ソーラーローンは、太陽光パネルなどを担保に融資されているかわりに、利子は年間で2%程度となっています。

2%という数字は、低いようにも見えますが、ソーラーローンの期間が、たとえば15年間のときは、かなり利息が負担になってくるのですね。

300万の借入で、利息が2%の場合は、毎月の支払い金額が、21665円であり、15年後に支払う金額の合計は、3452271円にもなります。

これだけ利息分があると考えると、太陽光売電で、もとをとるのは不可能となります。

というわけで、一括返済をしたほうがよいと思われました。

ただし、いま考えると、一括返済せずに、べつのアイデアを試す価値はあったかもしれません。

同じ金額を投資に向ける

たとえば、300万円を、年間2%の利息が得られる投資商品に投資した場合、10年後は、3,656,979円となります。

15年後には、4,037,598にもなります。

投資商品で一定の利息をもらえば、ソーラーローンを一括返済するよりも、将来、必ずお得になるというわけです。

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本当に、太陽光パネルの理想の角度は30度なのか?

太陽光パネルは、太陽に正対する(直角)になったときに、一番、発電効率がいいと言われています。

ところが、屋根の角度は決まっている一方で、太陽の角度(高さ)は、季節によって大きく変わります。

太陽の高度に合わせて太陽光パネルが傾きを変えて動いてくれれば良いですが、実際には、残念ですが、そうはなりません。

では、一体、どのように太陽光パネルを設置するのがよいのでしょうか。

ネットで調べてみると、南向きに、地面に対して30度の角度で設置すると、一番、発電効率が良いという説がありました。

南向きというのは、直感的に理解できる話です。

そして、30度というのも、「そんなものか」と納得してしまいがちな数字です。

しかし、ここには落とし穴がありそうです。

あくまでも、30度というのは、東京のデータを元にしています。

日本では地域によって、緯度が異なります。

たとえば、北海道と、沖縄とでは、同じ時刻でも、太陽の高度は違ってきます。

したがって、設置する場所、すなわち、読者の皆さんが住んでいる地域によって、最適な角度は違ってくることになるはずです。

このあたりは、設置する業者などから、綿密なシミュレーションをしてもらうのが良いと思われます。

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太陽光発電の経済モードとグリーンモードはどちらがお得か

化石燃料の価格上昇により、電気代が上がっています。

そんな中、ソーラーパネルで発電した電気は、自宅での消費と、売電の、どちらを優先したらいいのでしょうか?

結論からいうと、固定価格買取制度の期間中であったとしても、きちんと計算して、場合によっては自宅消費を優先したほうが良いです。

自宅消費を優先すべき理由

これまでは、太陽光パネルと蓄電池を組み合わせた家庭では、「固定価格で買い取ってもらえる10年間は、売電を優先したほうがいい」というのが常識でした。

なぜなら、夜間の安い電気を購入して蓄電池に貯めておいて使い、他方、太陽光で発電した電気を売れば、差額が利益となったからです。

しかし、夜間の電気代が上がってくると、差額がなくなってきて、売電の旨味がなくなります。

原因は、再エネ賦課金と、燃料費調整額です。

実際の単価を計算しよう

これら再エネ賦課金と燃料費調整額は、買った電気の量に比例します。

再エネ賦課金は、法律で決まっており、2021年度には1kWhあたり3.36円です。

燃料費調整額は、たとえば、関西電力の2022年4月分の燃料費調整単価は、低圧契約では1kWhあたり3.04円です。

実際の単価は、これらを足して考えなければいけません。

たとえば、関西電力のeスマート10というプランは、夜間料金は1kWhあたり15.36円ですが、3.36円と3.04円を足すと、21.76円となります。

FIT(固定価格買取制度)の売電価格が、21円や、19円の家庭の場合は、それを上回ってしまいます。

したがって、たとえば、太陽光パネルと蓄電池を組み合わせて、オムロンのスマートPVマルチなどで運用されているご家庭のうち、売電単価が21円や19円の家庭では、いわゆる「経済モード」での運用は、損をすることになります。

太陽光で発電した電気(単価21円や19円の場合)は、売るよりも、自宅で消費したほうがよいということですね。