バフェット銘柄の考え方にもとづき、神戸物産を調査対象に選んでみました。
※バフェット銘柄とは、著名投資家ウォーレンバフェット氏が長期投資する銘柄です
神戸物産=業務スーパー
神戸物産は、業務スーパーを運営する会社であり、「プロの品質とプロの価格」をコンセプトにしています。
輸入品も多く撮りそろえています。
神戸物産の輸入品は、全国展開する業務スーパーのスケールメリットを活かして、世界約45カ国の工場と直接取引をして大量に輸入しているそうです。
これにより、仲介業者を介さずに、低コストで高品質な商品をお客に提供できるようになっています。
神戸物産の売上高の推移
神戸物産の売上高は、過去10年間で右肩あがりです。
非常に高い成長性を示しています。
年度 | 売上高(百万円) |
---|---|
2012年10月期 | 163,693 |
2013年10月期 | 184,100 |
2014年10月期 | 202,133 |
2015年10月期 | 217,000 |
2016年10月期 | 231,000 |
2017年10月期 | 247,826 |
2018年10月期 | 267,175 |
2019年10月期 | 299,616 |
2020年10月期 | 340,870 |
2021年10月期 | 362,064 |
2022年10月期 | 406,813 |
これに関しては、店舗数の増加と、一般客の取り込みが功を奏していると言えるでしょう。
神戸物産のオリジナル商品
神戸物産には、オリジナル商品が、いくつもあります。
会社の情報によると、以下のような商品があります。
- 国内自社工場で製造した冷凍食品や惣菜、パンなど。例えば、餃子、シュウマイ、チャーハン、カレー、ピザ、パンケーキなど。
- 世界各国から直輸入した食材や調味料など。例えば、チーズ、ハム、ベーコン、オリーブオイル、パスタ、カレールーなど。
- ハラール認証を取得した商品やベジタリアン向けの商品など。例えば、ハラールチキン、ハラールビーフ、ハラールカレー、豆腐ハンバーグなど。
これらの商品は、高品質でありながら低価格で提供されています。
神戸物産は優良企業へと進化
神戸物産の自己資本比率の推移については、とてもよい傾向があります。
2016年2月には、神戸物産の自己資本比率は11.1%と一ケタ目前の水準にあったと報じられていたようですが、その後、売上高や利益の増加に伴って財務体質が改善され、自己資本比率は上昇を続け、2022年10月期には50%台に達したと発表されました。
神戸物産の自己資本比率は過去10年間で大きく上昇し、安定的な経営基盤を築いていると言えます。
神戸物産の自己資本比率が高まった理由は、借入金の返済が進んだためと言われています。
自己資本比率とは、総資産に占める自己資本の割合で、借入金が少ないほど高くなります。
神戸物産は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けずに業績を拡大し、営業キャッシュフローを増やしたことで、借入金を減らすことができたようです。
神戸物産の株価は割安か?
神戸物産の株価が割安であることは、以下のような点で説明できます。
神戸物産の株価は、2023年4月19日時点で3,760円ですが、AI株価診断によると、理論株価は4,074円であり、割安と判断されています。
神戸物産の株主還元
神戸物産は、株主還元にも積極的であり、2023年10月期の配当予想は前期比10%増の22円となっています。
配当性向は25.5%であり、安定的なキャッシュフローを反映しています。
また、自社株買いも実施しており、2022年10月期には最大100万株(発行済株式数の0.36%)を上限として約30億円分の自社株買いを行いました。
以上のように、神戸物産は業績や財務が好調でありながら、株価が割安に推移していることから、投資機会と考えられます。