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病気

サラセミア(地中海貧血)について

定義

サラセミアとは、正常グロビンのサブユニットのいずれかの生合成率が、異常に減少しているか、あるいは、欠損している状態です。

血算

小球性低色素性貧血に分類されます(MCV低値、MCH低値、MCHC低値)。

赤血球形態

大小不同、変形赤血球、標的赤血球の出現が見られます。

骨髄所見

赤芽球増殖、鉄顆粒増加が見られます。

血清鉄

しばしば増加します。

鉄動態

血漿鉄消失(PID)短縮,赤血球鉄利用率(RCU)低下(必ずしも必要な検査ではない)が見られます。

診断・経過観察上のポイント

  1. 脾での赤血球崩蝋が著明なら摘脾が有効
  2. 対症療法として輸血を行う
  3. 鉄の臓器過剰沈着に対し鉄キレート剤による療法が行われる
  4. 重症型では予後不良で30歳までに心不全、感染症により死亡
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病気

牛乳で前立腺ガンが増えるという噂の真相は?

牛乳を飲むことで健康にさまざまな悪影響があるという指摘が、世の中には存在しています。

みなさんも、そのような情報をご覧になったことがあるかもしれません。

たとえば、牛乳をたくさん飲むと前立腺がんになるという噂。

そこで、牛乳と前立腺がんについて調べてみたところ、どうやら、乳製品による前立腺がんへの影響は、はっきりとは判明していないようです。

たとえば、国立がん研究センター(社会と健康研究センター検診研究部)による論文(日本臨牀Vol75増刊号8:p67-71)では、つぎのように述べられています。

「国立がん研究センターによる日本人のがんリスクおよび予防要因についてのエビデンス評価では, 確立した罹患リスク因子はなく, 大豆の消費(およびイソフラボンの摂取)によるリスクの低下のみが「可能性あり」とされている. 国内外で喫煙, 飲酒をはじめ, 野菜・果物摂取, 乳製品の消費, 体格, 身体活動についても, 前立腺がん罹患との関連を探る研究が実施されてきたが, 結論に至っていない.」

調査する母集団や、解析方法に影響を受けるのかもしれませんが。

ちなみに、前立腺がんは、治る病気として知られています。

5年相対生存率は、ステージⅠ~Ⅲなら100%と報告されています。

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病気

子どもの便秘。原因は牛乳!?

1歳~2歳くらいの小さい子どもに、牛乳を飲ませることがあります。

子どもの中には、おかわりを何度も要求する子がいます。

近所の小児科医の先生から聞いた話ですが…

小さい子に牛乳をたくさん飲ませてしまうのは、よくないそうです。

理由は、うんちが固くなってしまうからです。

これが原因で、子どもが便秘になったり、うんちが固いことで肛門周りが切れて痛くなったりします。

子どものうんちが固いとか便秘かなと思ったら、いったん牛乳を止めて、水やお茶で水分補給をするのが良いそうです。

うんちが柔らかくなったのを確認してから、飲ませる牛乳の量を調節します。

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病気

大人の便秘解消法

理想的な便(うんち)は、どのような形状なのでしょうか。

一般的には、バナナのような形状が、理想的な便であると言われています。

表面がなめらかで軟らかいソーセージ状、あるいは蛇のようなとぐろを巻く便です。

この理想に近づけられるかどうかは、食事内容や、水分の摂取、運動、生活習慣などが大きく関係してきます。

とりわけ大事なのが食事です。

つぎのことに気をつけると良いみたいです。

▷食事は1日3回、規則的にとる
▷暴飲暴食しない
▷ヨーグルト、乳酸菌飲料、味噌などの発酵食品を食べる
▷不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく摂取する

排便姿勢

トイレでは、背骨と太ももの角度が約35度になるように、前かがみになるのがポイントだそうです。

小柄な人は足踏み台を使うのがよいそうです。

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病気

5世帯に4世帯はがんを経験する

今回は、「ガン」がテーマです。

内容は短いので、良かったらサッとご覧ください。

2人に1人はガンになる!?

いろんな場所で、よく聞く話だと思うのですが、 現代は、 生涯で2人に1人はガンになる時代です。

性別で分けると、すこし印象が変わるのですが、生涯でガンと診断される割合は、男性62%、女性47%となっています。

このデータは、国の「がん統計」によるものです。

最新がん統計:https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

ここで、がんにかかる確率については、「個人」から「夫婦」へ視点を変えてみましょう。

すると、

夫婦のどちらもが生涯でがんと診断されない確率は、

(1-0.62)×(1-0.47)=0.2 (20%)と計算できます。

こういう視点で見ると、

従来の「二人に一人はがんになる」という表現は、

「5世帯に4世帯はがんを経験する」という表現に置換できます。

がん保険や医療保険などを考えるときの見方が変わる数字ですね。

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介護 病気

廃用症候群とは何か

廃用症候群は、臥床がしょうや固定などによって活動が低下した状態が持続することで生じる二次障害です。

筋肉の萎縮、筋力の低下、関節拘縮こうしゅく骨粗鬆症こつそしょうしょうなど筋骨格系の障害にとどまらず、心血管系、呼吸器系、神経系などにも障害を引き起こします。

廃用症候群は、なによりも予防することが大切です。

急性期においては、リスク管理を行いながらベッドサイドでリハビリテーションを行います。

全身状態が落ち着いたら、なるべく早めにに離床を図り、座位→立位→歩行へと進めます

そして、日常生活活動(activities of daily living:ADL)の向上に努めることが重要です。

廃用症候群を予防することは、患者のADL、生活の質(quality of life:QOL)の改善のために重要です。

これらの訓練は、理学療法士や看護師が可能で、積極的に行うことが大切です。

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病気

母乳のみの赤ちゃんは,生後6カ月で貧血を生じやすい

子育ての豆知識の紹介です.

通常,離乳食は,生後,5・6ヶ月ごろからスタートします.

しかし,中には,母乳のみという状態で,5・6ヶ月を超えて,ズルズルと続ける家庭があります.

離乳食は,

  • 作るのが大変
  • 作っても食べない
  • 食物アレルギーが心配

などが理由のようです.

しかし, 粉ミルク(人工栄養)を使わず,母乳のみの栄養を与えられていた赤ちゃん(乳幼児)は,生後6カ月の時点で,貧血を生じやすいという報告があります.

 

貧血により,

  • 体重の増加
  • 身長の伸び
  • 脳の発達

などに悪影響となります.

つまり,粉ミルクを使わず,母乳のみで育てた赤ちゃんは,適切な時期(5・6ヶ月ごろ)に離乳食を開始することが,貧血予防のために大切ということですね.

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病気

大麻の依存症の症状は?

嗜好品としての大麻の依存症の症状について,まとめてみました.

近年,大麻ビジネスへの投資が過熱してます.

大麻企業への投資が増加すれば,大麻企業が成長して世界中に大麻が拡散し,依存症の患者が増えることが予想されますから,その内容を知っておくことは有益でしょう.

文献で「大麻」と調べると,嗜好品としての大麻について,こんな内容が出てきました.

効能

・大麻中には,カンナビノイドと称される,数十種類の成分が含まれている

・中でも,テトラヒドロカンナビノール(△9-THC)という成分が強い幻覚作用を示す

・大麻を喫煙や経口で摂取すると,一時的に,多幸感(たこうかん),陶酔感(とうすいかん)が得られる(いわゆる「ハイな気分」)

悪影響

・大麻を使用することで,身体や精神にさまざまな悪影響が出る

・身体への悪影響は,心拍数・血圧の上昇,眼球結膜の充血,めまい,悪心・嘔吐,平衡感覚の障害,筋力低下など

・精神への悪影響は,混乱,幻覚,不安,妄想など

依存性

・使用を続けることで,やめたくても,やめられなくなる

・長期の使用で,うつ状態になり,意欲がわかなくなる

・乱用により,記憶・認知障害をきたし,精神障害を発症する危険あり

中毒症状

・多く摂取して急性中毒を引き起こすことがある

・散瞳(さんどう)や頻脈などの交感神経興奮症状とともに幻覚妄想や不安感,焦燥,不穏,興奮,けいれんなど,多彩な精神神経症状が出る

・中毒症状が強くなると意識低下,呼吸抑制,血圧低下,低体温などの中枢神経抑制作用が強く出現する

・他者を攻撃することもある

以上が,おおまかな内容でした.

なお,症状とは関係ありませんが,社会的な問題として,大麻は,より刺激性の高い薬物(ハードドラッグ)への入り口になることでも知られています.

すなわち,大麻では次第に物足りなくなり,覚せい剤や麻薬などのハードドラッグへと手を伸ばす危険があるということです.

疫学的研究では,大麻が,たばこやアルコール類といった合法的嗜好品とくらべて依存性が低いことが示されてはいますが,危険を含んでいることには変わりはありません.

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病気

マーガリンを食べてはいけないのか,真相を調べてみました.

マーガリンは健康に悪いから食べてはいけない,なんて噂がありますね.

ちまたでは,たとえば『マーガリンを食べるな』という主張を耳にすることがあります.

マーガリンはトランス脂肪酸を多く含む,という認識が広まっていることが原因かもしれません.

少し,調べてみました.

マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は,摂取すると冠動脈疾患のリスクを高める

心臓の筋肉に向けて流れる血管を冠動脈といいます.

これまでの疫学研究によって,マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は,摂取すると冠動脈疾患のリスクを高めると言われています.

不飽和脂肪酸のうち,トランス(trans)型の二重結合が一つ以上ある不飽和脂肪酸が,まとめて「トランス脂肪酸(trans-fatty acid)」と呼ばれています.

トランス脂肪酸に関するあれこれ

【WHO】

2003年,WHOは,食事からのトランス脂肪酸を少なくして,総エネルギー量の1%未満にすべきと勧告しています.

【海外の状況】

海外では,トランス脂肪酸について加工食品の栄養表示を義務づけたり,含有量の規制措置を実施したりしている国・地域が増加しつつあります.

【日本の状況】

日本人のトランス脂肪酸の摂取量の推定調査が,2006年度に食品安全委員会,2005~2007 年度に農林水産省により実施されました.

その推定調査の結果,日本人の大多数は,上記のWHO目標の1%を下回っていて,通常の食生活をしていれば健康への影響は少ないという考察がなされています.

しかし、マーガリンを避ける必要はない

しかし,近年は,メーカーの努力により,マーガリンに含まれるトランス脂肪酸の量が減ってきています.

たとえば、小岩井マーガリンでは、トランス脂肪酸の含有量低減に向けた取り組みを継続しています。

参考:https://www.koiwaimilk.com/dairy/margarine/

なので,マーガリンだからといって,やみくもに避ける必要はないのです.

たとえば,バター不足のときにマーガリンを買わないというのは,怯えすぎということになります.

ただし,マーガリンを選ぶ場合は,トランス脂肪酸の少ないものを購入することがよいのは確かでしょう。

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病気

こげを食べると癌(ガン)になるのか?

焼肉のこげ、焼き魚のこげ、、、、、

「こげを食べるとがんになる」

と思って、がんばってこげを食べないようにしている人はいるかもですね。

ところが、こげの中に含まれる発がん物質は非常に少ないようです。

毎日、バケツ何杯分ものこげを食べ続けないかぎりは、焦げが原因でがんになることはありえないと言われています。

[参考]

こげの発がん性(公益財団法人広島がんセミナー)

こげを避ける人は多い?

内閣府が平成21年(2009)に公表した「がん対策に関する世論調査」というものがあります。

そこでは、日本人が、がんを予防するために実践している生活上の注意のアンケート結果が掲載されています。

そのトップは「焦げた部分は避ける」で、43.4%でした。

これは、「たばこは吸わない」の42.7%を上回っていました。

ちなみに、「たばこは吸わない」というのは、科学的根拠のあるがん予防法です。

▶︎科学的根拠に基づくがん予防

参考までに、なぜ、私たちの細胞は、がんになるのでしょうか。

私たちヒトの体には、約六十兆個も細胞があります。

それぞれの細胞は分裂・分化・増殖を繰り返し、生命を維持しています。

細胞が分裂するときに、体の設計図にあたるDNAを、毎日何千億回もコピーしています。

DNAのコピーのとき、大半はうまくコピーできますが、なかにはDNAのコピーミスが発生します(「変異」)。

通説的には、これが「がん」の始まりとなります。

ふつうは、コピーミスが起きても、体内の免疫細胞が、異常な細胞を退治しますが、何らかの原因で退治されず、コピーミスを重ねた細胞は、がん細胞になります。

正しい知識で、根拠のあるがん予防を実践しましょう!