嗜好品としての大麻の依存症の症状について,まとめてみました.
近年,大麻ビジネスへの投資が過熱してます.
大麻企業への投資が増加すれば,大麻企業が成長して世界中に大麻が拡散し,依存症の患者が増えることが予想されますから,その内容を知っておくことは有益でしょう.
文献で「大麻」と調べると,嗜好品としての大麻について,こんな内容が出てきました.
効能
・大麻中には,カンナビノイドと称される,数十種類の成分が含まれている
・中でも,テトラヒドロカンナビノール(△9-THC)という成分が強い幻覚作用を示す
・大麻を喫煙や経口で摂取すると,一時的に,多幸感(たこうかん),陶酔感(とうすいかん)が得られる(いわゆる「ハイな気分」)
悪影響
・大麻を使用することで,身体や精神にさまざまな悪影響が出る
・身体への悪影響は,心拍数・血圧の上昇,眼球結膜の充血,めまい,悪心・嘔吐,平衡感覚の障害,筋力低下など
・精神への悪影響は,混乱,幻覚,不安,妄想など
依存性
・使用を続けることで,やめたくても,やめられなくなる
・長期の使用で,うつ状態になり,意欲がわかなくなる
・乱用により,記憶・認知障害をきたし,精神障害を発症する危険あり
中毒症状
・多く摂取して急性中毒を引き起こすことがある
・散瞳(さんどう)や頻脈などの交感神経興奮症状とともに幻覚妄想や不安感,焦燥,不穏,興奮,けいれんなど,多彩な精神神経症状が出る
・中毒症状が強くなると意識低下,呼吸抑制,血圧低下,低体温などの中枢神経抑制作用が強く出現する
・他者を攻撃することもある
以上が,おおまかな内容でした.
なお,症状とは関係ありませんが,社会的な問題として,大麻は,より刺激性の高い薬物(ハードドラッグ)への入り口になることでも知られています.
すなわち,大麻では次第に物足りなくなり,覚せい剤や麻薬などのハードドラッグへと手を伸ばす危険があるということです.
疫学的研究では,大麻が,たばこやアルコール類といった合法的嗜好品とくらべて依存性が低いことが示されてはいますが,危険を含んでいることには変わりはありません.