排泄介助に疲れたときにオムツを強制するデメリットと対策

高齢者にトイレのたびに呼ばれると、介護者である家族は大変な苦労をします。

トイレが頻繁にあるときは、なおさらです。

体力面・精神面ともに疲れてしまうので、オムツに変えたいと思ってしまうのは無理もありません。

オムツにはデメリットがある

しかし、自ら進んでオムツを履きたがる人はおらず、「トイレだけは最後まで自分でしたい」と考えている高齢者は意外に多いものです。

そうすると、つい、介助者がオムツを強制してしまいがちです。

ところが、オムツの強制は悪い結果をもたらすことが多いため、勧められません。

ここではオムツのデメリットを紹介します。

認知症のきっかけになる

オムツをつけることは、高齢者の自尊心を傷つけ、生きる意欲を減退させます。最悪の場合、うつ状態になることがあります。

また、オムツによってトイレへの移動が無くなるので、活動量が低下します。

これらが認知症の発症を促してしまいます。

皮膚に負担をかける

おむつの内部は湿りますから、それだけで皮膚に負担をかけます。

特に高齢者の皮膚はもともと乾燥気味ですから、荒れやすくなってしまいます。

さらに、尿や便による刺激が一層の負担となります。

姿勢が崩れる

おむつには厚みがあるため、股が閉じにくくなったり、骨盤が傾いた姿勢になったりします。

それにより、呼吸を深くしにくくなったり,食事の時にご飯を飲み込みにくくなったりしてしまいます。

また、身体の動きに少し制限がかかり、膝を立てる動作や寝返りがしづらくなる問題も起こります。

対策

おむつは,排泄トラブルへの対策に有効ですが、『排泄介護が大変だからおむつを着ければいい』というものではありません。

安易にオムツに頼らないで、自分ひとりでトイレにいける方法を模索することが大切です。

ただし、介助者の疲れが限界に達しているような場合で、どうしても介助の負担を減らしたいというときは、上に挙げたデメリットを認識した上で、高齢者とオムツの着用についてしっかりと話し合うことが重要でしょう。