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化学

引火点、燃焼点、発火点の違いとは?

引火点

引火点は、液体において、液面からの可燃性蒸気が、空気と混ざり、点火源により燃えるのに十分な蒸気を発生するときの液温を意味します。

引火点では、点火源を取り除くと、燃焼は止みます。

なお、引火点は、物質に固有の値はなく、測定条件により異なります。それは、引火点が、引火点測定装置によって測定されるものであるため、装置の違いや、物質の形状や量などの違いに影響されるからです。

参考までに、引火点の測定方法には、タグ密閉式引火点測定器、セタ密閉式引火点測定器、あるいは、クリーブランド開放式引火点測定器を用いる方法があります。

燃焼点

燃焼点は、燃焼が5秒間継続するための最低の温度のことを意味します。

なお、燃焼点も、引火点測定器によって測定し、また、引火点と同様に、物質に固有の値はありません。

発火点

発火点は、空気中で可燃物を加熱したときに、自然に発火して燃焼を始める温度を意味します。

つまり、点火源がなくても燃え始める温度のことです。

なお、発火点も、引火点測定器によって測定し、また、引火点および燃焼点と同様に、物質に固有の値はありません。