コンピュータの種類を勉強してみたところ、攻殻機動隊の「スタンドアローンコンプレックス」の自分なりの解釈ができたのでメモで書いておきます。
なお、スタンアローンコンプレックスの意味については作中で触れられている回がありますが、それを踏まえずに検討してみます。
コンピュータの種類
コンピュータは、その役割によって、以下のように分類されます。
役割による分類
スタンドアローン
ネットに接続していないコンピュータ
クライアント
サーバと接続されるコンピュータ
サーバ
クライアントと接続されるコンピュータ
では、スタンドアローンコンプレックスとは
コンプレックスは一般に、英語で「複合体」のこと。
上の内容と合わせると、「スタンドアローンコンプレックス」とは、ネットに接続していないコンピュータの複合体という意味になります。
攻殻機動隊の登場人物は、ほぼ皆がネットに接続していますし、別に複合体でもなんでもありませんので、よく分からない感じになります。
そこで、コンプレックスの別の意味を調べてみると、心理学や精神医学では「現実の意識に反する感情が抑えつけられたまま保存され、無意識のうちに現実の意識に混じり込んでいるもの(特に劣等感)」とあります。
ここに作品の設定を加えて読み解くと、肉体を改造してまでネットに接続したがる人間の感情のことを意味しているのだと捉えられます。
すなわち、ネットに接続していない生身の人間が、ネットに接続しているアンドロイドやアンドロイドに溢れたネット社会に対して持つ劣等感と解釈できます。
純粋な人間と、アンドロイドとの対比をした言葉ということになるのでしょうか。