高齢者と介護、うつ病
現代はストレス社会といわれ、毎日の生活でさまざまなストレスにさらされています。
これは高齢の人たちも同じです。
しかも、高齢者は人生の後半に「定年」、「身近な人の死」、「病気」などを乗り越えて生きていかなければなりません。
どんな高齢者でも、このような環境は、大きなストレスになります。
孤独や寂しさを感じたり、自分が年をとることで役立たずになったと思い悲観的になったり、情緒的に不安定になったりします。
高齢者は、このようなストレスの中では、さまざまなことが原因で、うつ病を発症しやすくなります。
特に、介護されている高齢者は、人と関わったり、外出したりする機会が少ないため、うつ病になりやすいと言われています。
対策
介護されている高齢者が、うつ病にならないように備えることが大切です。
できる備えとしては、高齢者自身が、老いに対する考え方を柔軟にすることです。
老いたら「自分は世の中の役にたたない」などと悲観するのではなく、「老いることには良い面もある」と肯定的に受け止めることができるようにすることです。
また、友人つきあいや、親子関係を緊密にすることで、こころの健康につながりやすくなります。