禁煙することは「難しい」と言われています。
しかし、中には、禁煙がうまくいく人もいます。
ただし、禁煙がうまくいった人には、新たな問題が発生します。
これまでタバコで解消できていたストレスをどうするのか?という問題です。
中でも、ストレスのはけ口として、「食べすぎること」が問題になります。
実際に、禁煙してみると体重が大幅に増えてしまう人が多いようです。
禁煙後1年でおよそ4kgも増えてしまう人もいるくらいです。
喫煙者の体重
じつは、ダバコを吸っている人の体重は、不当に低く抑えられていると言われています。
なぜかというと、ダバコのきつい味と香りのせいで、味覚が落ちているからです。
また、嗅覚も落ちています。
嗅覚細胞 の一部がタバコ成分による磨耗で、匂いを感じなくなってしまっているのです。
匂いがわからないと味が落ち、食欲が下がるのです。
禁煙と体重増加
禁煙すると、味覚が改善されます。
すると、2日目や3日目くらいから、食べ物がおいしく感じるようになり、食べすぎてしまいます。
さらに、喫煙時は、タバコの煙のニコチンで、体の代謝が上がり、エネルギー消費量が上がっている状態ですが、禁煙によって、代謝が下がってしまうと言われています。
体重の増加量としては、正常なところまで戻る人(2kg増程度)が約30%、増えすぎる人が30%〜40%、そのままか減る人が 30%です。
禁煙太りの対策としてのダイエット
禁煙太りを解消するために、ダイエットが有効です。
禁煙グッズを使う、体を動かしてストレスを発散する、深呼吸などのリラックス法を習得する、野菜を多く摂取する、お酒を飲まないようにする、などです。
特に、運動が効果的です。
運動は食べたものを燃やすだけではなく、全身のいろんなホルモンが調節され、体に脂肪がつくのを抑えてくれます。
禁煙太りをしても禁煙を続けることが大切
禁煙太りした人の中には、太ったことを理由に、禁煙をやめてしまう人がいます。
しかし、禁煙によって太ってしまう人は多くいるので、気にしていては、禁煙を成功させることはできません。
10kg太 っても禁煙をがんばって成し遂げた人もいます。
1キロでも増えたら恐怖を感じてしまうような方は、太るのは一瞬だけというという考え方をもつ必要があるでしょう。