検査で発生する誤差について解説します。
系統誤差(systematic error)
系統誤差とは、不適切な標準物質や試薬の使用、 妨害物質の影響、分析機器の不備などにより発生する誤差です。
真の値からの偏りを表します。
比例系統誤差および一定系統誤差があります。
比例系統誤差
比例系統誤差は、常に一定方向に生じる系統誤差であり、測定成分の濃度に比例した誤差(相乗誤差ともいいます)です。
一定系統誤差
一定系統誤差は、常に同じ方向に生じる系統誤差であり、同じ大きさを示す誤差(ゲタバキ誤差、相加誤差ともいいます)です。
偶然誤差(random error)
偶然誤差とは、取り除くことができない誤差であり、たとえば、器具の汚染や測定環境の変化によって発生します。
一般に、偶然誤差の原因はつきとめることは難しいといわれています。