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散録

人には無意識のバイアスがある―心の中のブラインドスポット

先日,こんな本を読みました. 「心の中のブラインドスポット」

私たちの心に,潜在的な,無意識のバイアスがあることを教えてくれた本です.

この本の中から,興味深いエピソードをひとつ,私なりに要約してご紹介します.

1970年代,アメリカの,ある有名な交響楽団では,採用する演奏家をオーディションで選んでいた.

採用される演奏家のうち,女性は20%であった.

選考委員は,男性を優遇しているつもりは無かった

それに,当時の人々は,それを問題視していなかった.なぜなら,音楽の才能は,先天的に,男性が優位だという認識が一般的だったからだ.

ある時期,選抜の結果から,影響力のある音楽家の生徒に対する「えこひいき」を排除しようという動きが出る.

そのため,オーディションの際に,選考委員と応募者との間に,ついたて(スクリーン)が置かれるようになった.

応募者が見えないようにして,演奏をさせるようになったのだ.

しかし,その後の20年で,予定していなかった意外な結果が得られた.

女性の採用割合が20%から40%に倍増したのだ.

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非常に示唆に富んだ内容ですね.

この本を読んで,自分にも,さまざまなバイアスがあるだろうなぁと,考えさせられました.

こういったバイアスの存在を意識することは,ビジネスで,さらにプライベートで,役立つと思われます.