ビジネス本などで、こんな意見を見かけることがあります。
「組織内に代えのきかない人材がいることは、組織の欠陥だ」
これは、組織内に、代えのきかない重要な人物がいると、その人が休んだり、辞めたりしたら仕事が回らなくなるリスクがあることを指摘したものです。
この意見は、一見、正論のように思われます。
リスクマネジメントの観点からいえば、いきなり誰かがいなくなっても仕事に大きな支障が発生しないという体制を構築すべきでしょう。
大企業であれば、採用や人材育成で優秀な社員を増やし、そのリスクを避けられるのかも…? なんて思ったりしますが、
でも、現実には、大多数の中小企業では、人員が限られているので、「代えのきかない人をつくらない」というのは難しい気がします。
それに、代えがきかない状況というのは、本人が「俺がいなきゃダメだ!」と思える状況であり、事実かどうかは別として、
本人のモチベーションに繋がる
と思うのです。
そう考えると、「代えがきかない」という状況は、100%悪いこととは言い切れない気がします。
企業視点で見るか、従業員の視点で見るか、それによって変わってくるのでしょうね。
みなさんは、どう思いますか?