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新型コロナ:街中では市販のマスクは基本、不要と思う話。

新型コロナウイルスの流行にともなって、つい最近まで、朝はやくから開店前のドラッグストアに並んでいる人たちが話題でした。

私の家の近所のドラッグストアでも、早朝に、開店待ちの行列をよく目撃しました。

理由は、マスクの購入のようでした。

さて、本日は2020年4月21日。

電車にのっても、街中を歩いても、新型コロナウイルスの感染予防のためでしょう、みんながマスクしていますね。

ここで、マスクに関する一般論ですが、たとえば、「インフルエンザウイルスは、くしゃみや咳で排出された⽔分を多く含む粒⼦が暴露されることにより広がるため、これを防いだり、減少させたりするためには、マスクの着⽤が効果的である。」なんて言われています。

だから、市販のマスクは、咳などの症状のある人が飛沫(ひまつ)を飛散させないために咳エチケットとして着用することが推奨されているわけですね。

一方で、結核菌や麻疹ウイルスは、空気感染(0.5μm以下の飛沫核による感染)なので、N95マスクの着⽤が必要になってきます。

※N95マスクは、0.3μmの微粒子を95%以上捕集できることが確認されているマスクです。

新型コロナウイルスとエアロゾル感染

では、新型コロナウイルスの場合は、どう考えたらいいのでしょうか❓

新型コロナウイルスへの感染予防(感染対策)に、市販のマスクは効果があるのでしょうか❓

新型コロナウイルスが飛沫感染であれば、「密閉空間でない限り、咳をしている人から飛沫感染を防げる距離(2m程度)をとれば、マスクが無くとも、感染はしない」という考え方でよさそうですが、、、

この点については、テレビなどでも話題でしたが、先月(3月)になって、こんな情報が報道されていましたね。

▶新型コロナ「エアロゾル」で3時間生存 米研究グループが発表(2020年3月18日)

参照:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200318/k10012337251000.html

≪引用≫
NIHやCDC=アメリカ疾病対策センターなどの研究グループは、新型コロナウイルスについて、空気中や物質の表面などでの生存期間を調べた論文を17日、アメリカの医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表しました。
それによりますと液体を噴霧する装置を使って、ウイルスが含まれた液体の粒を5マイクロメートル以下の、いわゆる「エアロゾル」という状態にした場合、3時間が過ぎてもウイルスは生存していました。普通のせきやくしゃみで出る飛沫のほとんどは粒が大きいためすぐに地面に落ちますが、より小さい粒子は長時間、空気中に漂います。
こうした小さい粒子でもウイルスが一定の時間、生存できることが確認されたことから、研究グループでは「『エアロゾル』による感染が起こりうる」と結論づけています。
CDCは、エアロゾルが発生しやすい医療現場で働く人などに対し、専用のマスクを着用するなどしたうえで新型コロナウイルスの感染者に対応するようガイドラインに明記するなど、厳重な対策を求めています。

ここでいうところの「エアロゾル(5マイクロメートル以下)」は、市販のマスクでは、完全には防げません。

市販のマスクは、人混み(至近距離)で飛沫を受け止める程度の効果はあるのですが、エアロゾルについては、完全には防げません(移されるリスクを大きく減らすことはできません)。

十分に感染リスクを下げるためには、N95マスクが必要になります。

ただし、このエアロゾルは、街中では発生しません。

具体的には、

・「通常の呼吸や咳・くしゃみではエアゾルは伴わない」

・「普段の生活ではエアゾルは発生しない」

とのことです。

飛沫は、時間が経てば乾燥して小さくなり、空中に長くは漂えません。

エアロゾルは特定の医療処置で発生するものだそうです。

おそらく吸引操作などで発生するのでしょう。

参照:https://news.yahoo.co.jp/byline/sakamotofumie/20200318-00168478/

以上から、やはり、「密閉空間でない限り、咳をしている人から飛沫感染を防げる距離(2m程度)をとれば、マスクが無くとも、感染はしない」という考え方でよさそうです。

言いかえれば、新型コロナウイルスへの感染の予防という観点では、「周囲に咳をしている人がいない場所で、市販のマスクをしていても、ほとんど意味ない」という結論になるのではないかと思われます。

WHOも、健康な人が過度にマスクを使うことのないように述べていて、この考え方で問題なさそうだと思います。

なお、市販のマスクに予防効果が期待できない理由は、上に書いた、「エアロゾル(5マイクロメートル以下)を完全には防げない」、ということのほかに、普段の生活で、人は1時間に20回以上も顔を触っていることがあるようです。

一時的にマスクで直接の飛沫の吸い込みを防げたとしても、顔や髪、衣服、あらゆる場所に付着しているウイルスを、最後には、経口で取り込んでしまうんですね。

医療従事者でない一般の人は、四六時中、マスクを着けっぱなしにしないと、「手から口へ」を防ぎきれないそうです。

実効性のある予防方法は、こまめに手洗いすること、肩より上へ手を上げないこと、口や顔に触れないことだそうです。