血液の成分と機能について紹介します。
血液の成分
血液には、有形成分と無形成分とがあります。
有形成分
有形成分は血球です。
すなわち、赤血球、白血球、血小板です。
白血球は、顆粒球、単球、リンパ球に分けられます。
顆粒球は、さらに、好中球(多形核白血球)、好酸球、好塩基球に分けられます。
なお、リンパ球は、単求とあわせて単核球と呼ばれることがあります。
無形成分
無形成分は、血漿です。
血漿は、血漿タンパク、糖、電解質などで構成されます。
詳しくは、血漿には、水分(91~92%)、血漿蛋白(約80/dl)、糖質、脂質、電解質、非蛋白窒素、ホルモンなどが含まれます。
血漿蛋白には、アルブミン、α-グロブリン、β-グロブリン、γ-グロブリン、フィブリノケン、ハプトグロビン、凝固・線溶抑制因子、補体、トランスフェリン、ヘモペキシンなどがあります。
血液の機能
血液の機能は、運搬、調節、防御、止血に分けられます。
運搬
運搬を担うのは、赤血球、血漿タンパク、水分です。
血漿タンパクと運搬物質の組み合わせには、たとえば次のようなものがあります。
・トランスフェリン→鉄
・ハプトグロビン→ヘモグロビン
・ヘモペキシン→ヘム
・卜ランスコバラミン→ビタミンB12
・リポタンパク→脂質
・トランスコルチン→コルチゾール
調節
血液は、pH、浸透圧、熱などの恒常性を維持します。
防御
各種の白血球、免疫グロブリン、補体、サイトカインなどによって、防御されます。
止血
血小板、各種の凝固・線溶因子により、止血機能が発揮されます。