糖尿病の患者など血糖値の高い人が、血糖値の1〜2ヶ月の推移をみるために測る項目に、ヘモグロビンA1cがある。
血糖値が高いままだと、ヘモグロビンA1cの値は高いままだ。
しかし、血糖のコントロールをしていれば、この値は維持あるいは低下することになる。
ゆえに、患者はヘモグロビンA1cの値の些細な変化にも一喜一憂することになる。
たとえば、1ヶ月前より0.1下がったから成果が出た、あるきは、0.1上がったから成果ぎ出なかったといった具合に。
しかしながら、ここで、検査というものには、必ず誤差を含むものであることを知っておかなければならない。
同じ血液を二回測ると、0.1ずれることはあり得る。
0.1程度の変動では、喜んでも意味がないかもしれないし、また、落ち込む必要はないのかもしれないということだ。