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散録

「男、女、その他」という選択肢について

最近、アンケートなどで、性別を問う設問への回答に、男と女以外に、「その他」を設ける事例が増えています。

この選択肢には、引っかかるものがあります。

不親切な問い

ここでいう「その他」は、いわゆるLGBTQなどの人たちを連想させる文言です。

他方、ここでいう「男」、「女」は、生物学的な性(大半の人は出生時に登録された戸籍上の性別と一致)を意味すると思われます。

こう解釈すると、戸籍上は男だが、男が好きという人物の場合、いわゆるGにあてはまりますが、

「男」も「その他」も選ぶこともでき、回答者は混乱します。

では、このような、「男」、「女」、「その他」という選択肢を、それぞれが互いに排他的な選択肢と解釈するには、どうすればよいでしょうか。

これには、「男」や「女」を、自認する性別と捉えると、選択肢に、「その他」があることに納得ができます。

すなわち、(自分の性別がわからない)という人たちが、その他を選べばよいということになります。

しかし、そうすると、単に『性別』という項目名称は、不親切であると言えるでしょう。

「自認する性別」と言い換えるべきです。

しかしながら、そのように解釈することは、アンケートの立案者の意図とは異なる場合が想像されます。