抗がん剤による下痢の原因と対応

抗がん薬を投与すると、投与後24時間以内に下痢が発生したり、 投与後2〜 10日ほどで発生したりします。

1日に4〜6回以上、激しい下痢や血液の混じった便が出ます。

下痢は脱水、電解質異常などをきたす可能性があり、重症化すると腎不全、循環不全、敗血症などに至る可能性もあります。

発症早期より適切に対処,コントロールすることが重要です。

下痢の原因

抗がん薬で下痢になるのは、つぎのようなパターンがあります。

・抗がん剤により消化管の交感神経が刺激を受け、腸の蠕動運動が亢進して起こる下痢

・抗がん剤やその代謝物が腸管の粘膜を障害して起こる下痢

・細菌やウイルス感染による下痢

下痢への対応

下痢に対して、整腸薬や止痢薬などを服用します。

また、抗がん剤を減量したり休止したりします。

発熱を伴うものは感染性腸炎を考慮し、抗生剤の内服もします。

また、腹部を保温し、安静にして休みます。

食事については、腸粘膜への刺激や負担を軽減することが重要です。

消化が良く、栄養価の高い食品を、少量ずつ、回数を多く摂取します。

また、新鮮な食品を使って調理し、低脂肪・高たんぱくな食事とします。

食べるときはしっかりとよく噛んで食べることが大事です。

そして、水分を補うため、常温か人肌程度の温度のお茶やイオン飲料を積極的に飲むようにします。

さらに、体にとって、ナトリウム・カリウムは重要な電解質ですから、ナトリウムやカリウムが不足しないように、塩分と糖分などを含んだ水分(汁物や市販のスポーツ飲料)を摂ると良いでしょう。

なお、味付けの濃い食品や、刺激の強い食品、アルコールは、なるべく避けるようにします。

また、発酵しやすい食品にも注意が必要です。生野菜やごぼう・れんこん・さつまいも・豆類などは、腸内で発酵してガスになるので、食べ過ぎに注意しましょう。