HLBとは、Hydrophile-Lipophile Balanceのことで、界面活性剤の親水性と親油性のバランスを示すバロメーターを意味します。
界面活性剤は、乳化剤、消泡剤、湿潤剤、洗浄剤、可溶化剤などの多くの用途に使われますが、目的に応じた界面活性剤を選択するときの目安として、HLBが利用されます。
HLB値は、0から20まで設定されており、親水基を持たずに親油基(疎水基)のみ持つものを「HLB=0」とし、親水基のみ持つものを「HLB=20」としています。
親油性と親水性を持つ界面活性剤は、0〜20の間にある、いずれかの値をとり、親水性が強いほどHLB値は大きくなります。
親水性が高い(HLB値の大きい)界面活性剤を、水と油に混ぜると、親水基が外側で、親油基が内側にくるO/W型のエマルジョンになります。
反対に、親油性の高い(HLB値の小さい)ものを、水と油に混ぜると、親油基が外側で、親水基が内側にくるW/O型のエマルションとなります。