マナーがあれば相手の心は動く
転職の面接とは、自分を売り込むことです。
いわば、会社は応募者を「買う」ことになります。
買ってもらうためには、相手の心を動かす必要があります。
私たちは、モノやサービスを買うとき、マナーに優れた人に接客されると、『誠実さ』や『真面目さ』を感じ、購入の決め手にすることがあります。
これと同じように、会社は、応募者の人柄や態度に注目します。
つまり、応募者が、相手の立場に立って考え、発言し、行動できる人物かどうかを確認しています。
具体的なマナー
きちんとしたマナーで面接すれば、会社は応募者の人柄や態度を高く評価してくれます。
そこで、面接でのマナーの基本原則を紹介します。
入室+挨拶+お辞儀
面接官に会ったときの第一印象が大切です。
入室は、ノック4回が基本です。
まずは、面接会場のドアをきっちりと開けて、それからいったん立ち止まり、挨拶と一礼をします。
挨拶やお辞儀で、相手への敬意を示すことができます。
入室しながら挨拶をすると「だらしない」という印象を与えてしまいます。
名刺交換+着席
その後、名刺交換できるのであれば、会社に所属した状態で転職面接を受けるときは応募者の側から名刺を先に差し出します。
相手が聞き取れるはっきりとした声で名乗り、名刺を両手で渡します。
目を合わせながら、胸の高さで渡すことがポイントです。
相手が読める向きに名刺を差し出します。
相手から名刺をもらうときは「頂戴します」と言ってもらいます。
このとき、複数人で名刺交換する場合は、職階の高い人から順に交換します。
受け取った名刺を机の上に置くときは、名刺入れの上に載せ、自分の左斜め前に置きましょう。
なお、着席については、相手から誘導されれば、そこへ着席しますが、誘導されない場合もあります。
一般的な応接室のような場所で転職面接をする場合は、基本的には、出入り口から一番遠いところが上座になりますので、そこへ着席するのが基本であることを理解しておきましょう。
表情
転職の面接では、原則は笑顔です。口角を上げるだけでなく、目も良い感じに保ちます。
もちろん、真面目な話題のときは例外となりますが、その場合でも、なるべく柔らかい表情で話します。
返事
声をかけられたら、時間をおかずに(素早く)、明るくはっきりとした声で「はい」と返事します。誠実さと真面目さを示すことができます。
言葉づかい
面接の間は、当然ですが終始「敬語」です。それだけで、だれにでも失礼なく接することができるとアピールすることができます。
社会人経験者でも間違いやすいものに、二重敬語や、尊敬語と謙譲語の混同などがありますので気をつけましょう。
身だしなみ
ヘアスタイル、顔、服装などをチェックし、相手に清潔感を与えるように身だしなみを整えます。
奇をてらわず、シンプルなコーディネートにするとよいでしょう。
なお、以外に手を抜いてしまいがちなのが、「靴」です。
汚れた靴や、かかとの減った靴、くたびれて型くずれした靴を履いていると、「仕事のできない人」と思われていまいます。
手入れの行き届いた靴を履くようにしましょう。
ふるまい
自信がなさそうな言動をしたり、自信に溢れた言動をしたりすると、相手に不快感を与えます。
「誠実」「謙虚」「真剣」を心がけましょう。