近ごろ、仮想通貨のトレードに興味を持つ人が増えているように思います。
そこで、今回は、基本的な知識として、仮想通貨が値上がりする仕組みを記事にしてみます。
価格を決めるのは人間
たとえば取引所のウェブサイトで、ビットコインの価格を見ていると、まるで勝手に動いてるように思えます。
しかし、実際には、価格は、人間が決めています。
ある値段で買いたい人と売りたい人がいて、買い注文と売り注文とがマッチングされると取引が成立し、その価格が、現在の価格となるのです。
たとえばビットコインが80万円と表示されているときは、直前に、ビットコインを80万円で売りたかった人と、80万円で買いたかった人との取引が成立したということです。
もしも、その直後、81万円で買いたい人が現れれば、81万円で売りたい人との間で注文のマッチングがなされ、価格が81万円に上昇します。
こうして価格は上がります。
人数の多少は問題ではない
ちなみに、よく、
「買いたい人が、売りたい人よりも多ければ価格は上がる」
と言われることがあります。
しかし,これは、表現が正確ではありません。
たとえ話になりますが、ビットコインの取引が80万円で成立し、現在価格が80万円になっている場合を考えてみましょう。
つぎに現れた、唯一の売り手が、「絶対に100万で売りたい!」と思っているとします。
このとき、ビットコインを買いたいと思っている人が、100人いようが、1000人いようが、100万円を出せる人がいない限り、取引は成立せず、価格は80万円から動かないのです。
価格が動くのは、何らかの理由で、「100万円でいいから買いたい!」と思う人が現れたときです。
つまり、とにかく急いで買いたい人が現れることが必要です。
※実際の取引では「急いで買う」とは成行注文のことを意味します
そのような人が増えてくれば、価格は上昇していきます。
そして、急増すれば、いわゆる暴騰(ぼうとう)になります。
トレードに活かす
上記のことをトレードに活かすとすれば、それは、ある仮想通貨を買って利益を得ようと思ったときに、今後、その仮想通貨を「急いで」買いたい人が現れるかどうかを判断基準のひとつにしてみることでしょう。
もしも、「まだ買いたい人は現れる」と判断できたときは『買い』、「もう買う人は出てこないよなぁ」と思い至ったときは『買わない』という行動につながるかもしれません(高値づかみの防止になる)。