焼肉のこげ、焼き魚のこげ、、、、、
「こげを食べるとがんになる」
と思って、がんばってこげを食べないようにしている人はいるかもですね。
ところが、こげの中に含まれる発がん物質は非常に少ないようです。
毎日、バケツ何杯分ものこげを食べ続けないかぎりは、焦げが原因でがんになることはありえないと言われています。
[参考]
こげを避ける人は多い?
内閣府が平成21年(2009)に公表した「がん対策に関する世論調査」というものがあります。
そこでは、日本人が、がんを予防するために実践している生活上の注意のアンケート結果が掲載されています。
そのトップは「焦げた部分は避ける」で、43.4%でした。
これは、「たばこは吸わない」の42.7%を上回っていました。
ちなみに、「たばこは吸わない」というのは、科学的根拠のあるがん予防法です。
参考までに、なぜ、私たちの細胞は、がんになるのでしょうか。
私たちヒトの体には、約六十兆個も細胞があります。
それぞれの細胞は分裂・分化・増殖を繰り返し、生命を維持しています。
細胞が分裂するときに、体の設計図にあたるDNAを、毎日何千億回もコピーしています。
DNAのコピーのとき、大半はうまくコピーできますが、なかにはDNAのコピーミスが発生します(「変異」)。
通説的には、これが「がん」の始まりとなります。
ふつうは、コピーミスが起きても、体内の免疫細胞が、異常な細胞を退治しますが、何らかの原因で退治されず、コピーミスを重ねた細胞は、がん細胞になります。
正しい知識で、根拠のあるがん予防を実践しましょう!