文部科学省は,平成30年12月19日付けで,各方面に,『薬物乱用防止教育の充実について』というタイトルの通知をしています.
この通知の背景には,若者に薬物が広まっていることがあります.
とくに近年,広がっているのが大麻です.
若者に広まる大麻
日本での薬物犯罪のうち,大麻事犯は,覚醒剤事犯に次いで検挙人員が多くなっています.
警察庁が発行する,平成30年における 組織犯罪の情勢【確定値版】によると,
平成30年中は,3,578人となり,記録の上では,
過去最高の人数
となりました.
20歳代以下の若者が占める割合が高いです.
高校生による大麻事犯も複数検挙されており,平成30年中の高校生の検挙人員は過去20年間で最多の74人となりました.
なお,違反態様別でみると,所持事犯が2,928人,譲渡事犯が201人,譲受事犯が138人,密輸入事犯が63人,栽培事犯が152人なっています.
文科省の対策は?
若者に広まっているということで,教育を担当する文科省はどんな取り組みをしているのでしょうか?
調べてみると,薬物乱用防止のための啓発用のパンフレット(pdf)を発行していました.
このパンフレットは,文部科学省,厚生労働省,警察庁,内閣府が協力して作成されたものだそうです.
…学校現場で薬物の教育というのは,なかなか大変だとは思いますが,
小学校など,できるだけ早期から,学習機会を繰り返し設けてもらいたいものです.