スペインの画家ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)が1656年に発表した作品が,『ラス・メニーナス』です.
この絵が「面白い」と言われる理由のひとつは,構図です.
伝統的な絵画では,主題となる人物は消失点に配置されますが,この絵画では,真ん中の少女(マルゲリータ王女)は,消失点に立っていません.
さらに,この絵画は,鏡に映っているスペイン国王夫妻から見た風景を描いているという説もあり,これもまた面白いです.
ちなみに左端の人物は,画家のベラスケス自身と言われています.
この絵をもとに,同じスペイン生まれの画家ピカソも絵を描いています(1957年).
このピカソの「ラス・メニーナス」,じつは58枚の連作になっていて,その全てがバルセロナのピカソ美術館にあるようです.
もしもスペイン旅行で,バルセロナに立ち寄られた際は,ぜひ見に行ってみてください(^^ゞ