日本の高校では,2年時に文理選択をすることになります.
そもそも学問を文理に二分してしまうこと自体がおかしい…という想いはありますが,その問題は横に置いておいたとして,
ある調査では,
文理選択は正解だったと思う?
という問いに対して,高校生たちはこのように答えたようです.
3人に1人ぐらいは,正解だったとは思えていないみたいです.
文理選択の制度は何らかの形で,「見直し」が必要なんじゃないかと感じます.
いま思っていることとしては、高校の2年という早い段階で、無理やり、将来の方向付けをしてしまうのは、どうなんだろうかということです。
高校生の段階では、「文理両方を学ぶ」ということで良いと思うのです。
▶︎とはいえ実現はむずかしそう
大学受験では、明確に、文系と理系とで、受験科目が異なっています。
高校教育と大学受験は、セットで考えなければならず、制度の変更は、そう簡単にはいかないだろうことは予想できます。
…が、やはり、文理の両方を学べるよう、制度を変更してもらいたいなぁーと願います。
いまの制度のもとでは、例えば、なんとなく文系コースを選んでしまった子は、自分の将来を、自分で文系に限定する(と思う)んですよ。
可能性を自ら閉ざしてしまう。
たとえば、何らかのきっかけで、コンピュータに興味を持ったとしても,
「私は文系だから…理系学部にはいけない…」
と諦めやすい構造になってしまっています。
(高校在学中に理系に転じるのも非常に困難です)
逆もまた然りで、理系に進んだ子が、途中で法律に興味をもったとしても、
「私は理系だから…いまさら文系の勉強なんて…」
と諦めやすい構造になってしまっています。
なんだかもったいないんですよね。