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アルブミンの半減期が3週間という根拠

今回は、アルブミンの半減期のお話。

アルブミンの半減期は、2週間から3週間くらいなんて言われています。

なぜ曖昧なのでしょうか。

文献を見てみても、15日とか、17日とか、19日とか、バラバラです。

気になってちょっと調べてみました。

アルブミンの半減期を調べた論文

英語の論文を調べてみると、こんなタイトルの文献がヒットしました。

STUDIES OF I131-ALBUMIN CATABOLISM AND DISTRIBUTION IN NORMAL YOUNG MALE ADULTS

これは、放射性ヨウ化血清アルブミンを注射して、アルブミンの挙動を調べた論文のようです。

被験者の血漿放射能消失曲線から決定された見かけの生物学的半減期の範囲は、12.7〜18.2日で、平均14.8日だったようです。

この論文を参照している論文もあります。

Human serum albumin homeostasis: a new look at the roles of synthesis, catabolism, renal and gastrointestinal excretion, and the clinical value of serum albumin measurements

ここでは、アルブミンの半減期は、17日とされています。

 

なお、こんな文献もありますね。

Albumin synthesis rates in post-surgical infants and septic adolescents; influence of amino acids, energy, and insulin

 

海外では、肝臓でのアルブミン合成速度に関心がもたれ、実験が行われているようです。