血液培養の採取において、タイミングは重要です。
一般的な、「熱が出たら血液培養」というのでは、血液培養の陽性尤度比は、それほど上がらないという報告があります。
すなわち、高体温のみを指標に血液培養を採取すると、陰性の結果ばかりになり、振り返って「無駄な血液培養採取が多かった」という評価になる可能性が高いです。
好中球減少がある、デバイスが使用されている(菌血症のリスクが高い)、外傷や熱傷がある(菌血症のリスクが高い)、蘇生後である、低血圧や意識障害(敗血症/敗血症性ショックや急性細菌性髄膜炎を疑わせる)、呼吸不全、腎不全、悪寒戦慄があるようなときは、事前確率が高くなります。