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医療

病院では患者が死ぬ前に、『死亡届』と『死亡診断書』が準備されている。

わたしの勤務先の病院の話である。

仕事で患者のカルテを閲覧していると、死期の迫った患者(主には、末期ガン患者や、病院に長期入院し衰弱している患者などである)について、医師が、患者が実際に亡くなる前に死亡届と死亡診断書を準備しているのを、よく見かける。

患者の氏名や死亡理由となる病気などをあらかじめ書いておき、実際に亡くなったときには、死亡日時を記載するだけ、といったような状態にしておくのである。

医師にとっては時間の節約のつもりかもしれない。

合理的であると思う。

しかし、「患者本人やその家族が、その事実を知った場合、気分を害するのではないか? そんな行為は、やめた方がいいのではないか?」とも考える。

難しい問題である。

この準備行為は、ほかの病院でも広く行われている行為であると予想される。

みなさんは、どう思うだろうか。