あだち充の描くヒロインはなぜ魅力的なのか

あだち充氏のマンガのヒロインについて。

どれくらい前か記憶にないが、何年も前に、タッチを読んだことがあった。

細かいことは覚えていないが、「いい作品だった」という印象が残っている。

以降、あだち充氏のマンガについては、作品名を目にしたり、書店で見かけたことがあったりはしたが、読むきっかけがないまま、これまで生きてきた。

しかし、最近、サンデーのウェブ漫画のアプリを見ていた時に、H2を発見し、無料で読めるということから、試し読みをしてみたところ、そのまま読み続け、読破してしまった。

マンガを読み進める中で、その雰囲気というか、作風に魅力を感じた。

とりわけ、ヒロインたち(古賀ちゃん及びひかり)のキャラクターが魅力的なのである。

実は、ここ一ヶ月の間には、さらに、クロスゲーム、みゆき、ラフも読んだ。

いずれも面白い作品であった。

これらの作品におけるヒロインたち(青葉・みゆき・二ノ宮亜美)もまた魅力的なのであった。

なぜ、あだち充氏の描くヒロインたちは、みな素晴らしいと感じるのだろうか。

それぞれ性格は違うキャラクターではあるが、抽象的に考えてみると、彼女たちには、共通していることがある。

⑴10代の少女

⑵見た目が可愛い

⑶いやらしさが無い

⑷主人公を好き

⑸恋に遠慮がある

⑹ガールズトークをしない

⑺男子を馬鹿にしない

⑻嫌味を言わない

などなど。

⑴や⑵が大きな要素となっているのは当然のこととして、

マンガを未読の人には訳が分からなくて申し訳ないが、個人的には、⑸が彼女たちの魅力を増している最大のポイントであると考える。

それは、「恋のライバルがいる」という設定に由来するものではあるのだが、自分の気持ちに素直になれず、そのライバルにどこか遠慮してしまう(ライバルを蹴落とそうなどということは全くない)、そのような葛藤を抱えていること自体が、いじらしさを増すのである。

また、そのような背景がある中で、主人公にのみ見せる表情(笑顔・泣き顔など)を目撃する読者は、ヒロインを好きになってしまうのであろう。

また、⑹、⑺、⑻も、かなり重要であると思う。

あだち充作品のヒロインは、女友達がいないか、いたとしても少なく、あれこれと男子一般について語るシーンはない。

これは、読者がヒロインに、いわゆる「清純さ」を感じさせることに一役買っていると思われる。

また、彼女たちは、男子を、けっして、馬鹿にしたり、見下したりしないし、

「うっとうしい」とか「気持ち悪い」などのイヤな言葉を発しないのである。

学生時代に、一度はこの手の言葉を見聞きして不快感を持ったことのある男子にとっては、こういう言葉を使わない女子は、それだけで大量得点なのである。

以上が、わたしが現時点で考える「あだち充の描くヒロインはなぜ魅力的なのか」という疑問に対する回答なのであるが、

世の中には、この疑問への考察は多数存在するようである。

お時間があれば、積極的にそれらを読み、知見をより深めていただくことをお勧めしたいと思う。

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