摩訶不思議な情景が展開されています。
左は真実の楽園、右は地獄。中央のパネルの解釈については議論の的となっています。
1500‐05年。
🔗「快楽の園(The Garden of Earthly Delights Triptych)」プラド美術館(Museo Nacional del Prado)
摩訶不思議な情景が展開されています。
左は真実の楽園、右は地獄。中央のパネルの解釈については議論の的となっています。
1500‐05年。
🔗「快楽の園(The Garden of Earthly Delights Triptych)」プラド美術館(Museo Nacional del Prado)
細密な写実主義に特徴がある1枚です。
奥の鏡に、作者が書き込まれていることで有名です。
🔗ロンドンナショナルギャラリー Jan van Eyck | The Arnolfini Portrait | NG186 | National Gallery, London
ファン・エイク兄弟による、表裏24枚のパネルからなる多翼祭壇画です。
宗教的主題が数多く盛り込まれています。
1425‐32年。
なお、ゲント美術館において、王立文化遺産研究所が修復を行っている。
厳格なビザンチン様式を踏襲した1枚です。
顔や衣服を立体的に描き、天使の羽にグラデーションがあるのが特徴的です。
製作は、1280年頃。
ルーヴル美術館で展示されています。
ラピスラズリというものをご存知でしょうか?
西洋絵画では,鉱石ラピスラズリを材料にした青色顔料が用いられることがあります.
ラピス(Lapis)はラテン語で「石」,ラズリ(Lazuli)は「青」や「空」を意味するペルシャ語の”lazward”が語源です.
ラピスラズリは,その美しさから「天空の破片」と表現されています.
当時,非常に高価だったそうです.
このラピスラズリから生まれる美しい青は,画家フェルメールが多用してたことから,別名「フェルメール・ブルー」と呼ばれています.
『真珠の耳飾りの少女』でターバンに使われていたり,『牛乳を注ぐ女』でメイドのエプロンなどに使われていたりすることで有名です.
このラピスラズリ関して,ここでは,ひとつ,興味深い話をお届けします.
フェルメールの時代から少し時代をさかのぼって… 誰しもが一度は美術の教科書やテレビなどで目にしたことがある,ダヴィンチの『最後の晩餐』.
弟子たちの衣服には,青色が多く使われています.
その青には,主にラピスラズリが使われています.
ただし,一か所,例外があるのです.
それが,裏切り者であるユダ(下画像の手前の人物)の衣服です.
ユダの衣服にだけ,安価なアズライトがふんだんに使われているのです.
これは,後世の科学調査で判明した事実です.
ダヴィンチは,後世の人間が,顔料の違いを発見することを予見していたのかもしれませんね.