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化学

ゴムとエラストマーの違いとは?

ゴム

小さな外力により変形し、その力を取り除くと原型に戻る性質を持つ物質をいいます。

加硫・未加硫に関係なく、上記の性質を示す物質を総称してゴムといいます。

エラストマー

弾性に優れた高分子物質のことをいいます。

おおむね、室温でヤング弾性率が106~107Nm-2であり、引っ張り強度が5×106以上である物質です。

典型的には、加硫されたゴムが該当します。

ゴムとエラストマーの違い

上記のように、「ゴム」という用語も、「エラストマー」という用語も、特定の物質を指す用語ではありません。

両者ともに、物質の有する性質に着目した概念です。

両者の概念は、一部重複するようですが(加硫ゴムなど)、完全に一致はしません。

なお、ゴムとエラストマーの定義については、技術者によっては、ここで記載したものと異なる考え方をしている場合も多々ありますので、用語の意味するところについては、遭遇するたびに確認したほうがよいでしょう。