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検査

クリオグロブリンとは?

クリオグロブリンとは、下記の患者の血清中に検出される異常蛋白です。

・原発性クリオグロブリン血症
・骨髄腫
・マクログロブリン血症
・リンパ肉腫
・慢性関節リウマチ
・肝硬変

クリオグロブリンには、単一クローン型(M蛋白)と、混合型(免疫複合体)があることが知られています。

クリオグロブリンは、0~4度に放置すると、白濁沈殿や、ゲル状の沈降物をつくり、また、37度に暖めると、再溶解します(可逆的性質を示します)。

そのため、クリオグロブリンは、検査血清を冷蔵庫に保存中に発見されることが多いです。

なお、クリオグロブリン血症は、クリオグロブリンの粘稠性のため、血液障害を起こしやすく、レイノー現象を起こします。