2018年の仮想通貨の価格に、曜日のアノマリーを見つけて驚きました。
それが本稿のテーマです。
さっそく、説明に入ります。
アノマリーとは何か
理論では説明のつかない、規則的な法則を、「アノマリー(変則的存在)」といいます。
アノマリーについて知らない方のため、例をご紹介します。
アノマリーでよく知られているのは、満月効果です。
満月の日に、事故が多い、出産が多い、ラブホテルが満室になる、ケンカが増えることが、統計的に明らかになっています。
株の世界でも、アノマリーは観測されています。
少し過去に遡りますが、株価では、1990年代の前半は、月曜が悪く、週末にかけて上がる傾向がありました。
そして90年代の後半は、その反対だったと言われています。
近年では、特に有名なのは、金曜ロードショーでジブリ映画が放送された翌週の月曜に、株価が下がりやすいというものでしょう。
筆者は検証していませんが、ネット上では、ジブリ映画によって、7割くらいの確率で下がると言われています。
さて、ここからが本題です。
仮想通貨とアノマリー
本日、仮想通貨の価格にアノマリーがあるのかを調べてみました。
分析するにあたり、曜日との相関関係を調べました。
※今回は曜日でやりましたが、それ以外にも、【奇数日・偶数日】、【天候】、【時間帯】、上述の【月の満ち欠け】や【ジブリ映画の放送日】など、さまざまな観点でアノマリー分析はできると思います。興味のある方は検証してみてください。
価格の情報源としては、コインチェックで、終値一覧が公開されているので、それを使いました。
対象期間は、2018年の1月1日から6月4日までです。
分析の結果、ビットコインは、土曜日に上昇する確率が高かったです。
2018年の土曜日の22日中で、上昇しているのは18日で、割合でいうと「81.8%」です。
表にしたものがこちらです。
アノマリーの原因は?
もしかすると、平日に仕事のあるデイトレーダーが土曜日に購入をすることが多いとか、金曜日に飲みや遊びでお金を使った人が取り返そうとして買いが多くなるとかの理由があるのかもしれません。
みなさんのトレードの参考になれば幸いです。