今回のテーマは、面接の公平性です。
面接官によって合格する人がぜんぜん違う、ということは、よくある話だと思います。
そうなってしまう原因の多くは、面接の進め方や質問を面接官が自由に決め、主観的な評価をしているからです。
極端な場合、ルックスや性別で有利あるいは不利になる場合もあります。
公平性に問題がある状態です。
そんな状態に陥らないために、公平な面接を行う、おすすめの方法があります。
それが、構造化面接です。
構造化面接
構造化面接は、臨床心理の現場で長く使われてきた手法です。
いまは、会社の採用面接にも取り入れられているそうで、面接官が変わっても、面接内容や評価方法が変わらないようにするための面接法として知られています。
なんと、あのGoogleも採用している面接法だそうです。
構造化面接の手法
構造化面接を行うには、具体的にどうすればよいのでしょうか?
ある論文を参考にすると、つぎの6 項目が重要とのことですので、紹介します。
1.職務分析にもとづいて質問する
職務分析によって、仕事の役割や責任、必要な知識や能力などを明確にしておくことで、適切な質問かできます。
2.すべての応募者に同じ質問をする
すべての応募者に同じ質問をすることで、異なる面接者同士をきちんと比較することができます。
3.質問の内容を工夫する
たとえば、「プレゼンテーションをしているときに、自分では答えられない質問をされたら、どうしますか?」 など、仕事でよく起こる状況を例にあげて、どう行動するかを答えてもらう状況質問や、「プレゼンテーションで成果をあげたときの話をしてください」 などの、過去の仕事での行動を尋ねる過去の行動質問が効果的です。
4.ひとつひとつの答えに点数をつける
ひとつひとつの答えに点数をつけることで、全体の印象や、ひとつの回答に最終判断が左右されるのを防げます。
5.明確な評価尺度を使う
会社として望ましい答えの例をあらかじめ明確にしておけば、より客観的な採点が可能になります。
6.面接官をトレーニングする
面接は、筆記試験よりも高い技術やコミュニケーション能力が必要です。専門的な訓練をすることで、より良い面接を行うことができるでしょう。