いま、世界では、「アートはビジネス」という見方が支配的なようです。
富裕層がアートを買い漁ることは珍しいことではなく、資産のポートフォリオに美術品が組み込まれることがあるようです。
JPモルガンやIBMなどの企業が、世界規模のアートフェアに協賛することで、ブランド価値向上や富裕層の囲い込みに取り組んでいるという話まであります。
日本企業とアート
日本企業については、バブル期に、高価な美術品をいっぱい買っていたそうです。
たとえば、安田火災海上保険が、ゴッホの「ひまわり」を53億円で落札しています。
※いまは常設展示で、この「ひまわり」を見られます
ただ、バブル崩壊とともに、企業は美術品を手放し、また、アートに力を入れる企業は減っていったらしいです。
最近の動き
しかし、最近は、アートに力を入れる企業が増えてきているようです。
たとえば、ZOZOの社長がバスキアの絵を大金を出して買ったのは有名ですね。
また、たとえば、資生堂は、芸術文化支援活動(メセナ活動)に取り組んでいたり、「美のひらめきと出会う場所」と位置づけるオープンコミュニケーションスペースを備えた施設を、みなとみらい21地区に建設中など、積極的です。
マネックス証券は、「ART IN THE OFFICE」というプログラムを実施し、現代アートの新進アーティストを対象に、マネックス証券のプレスルーム壁面に制作する平面作品案を公募しています。
今後、このようなアートに力を入れる企業が、日本で増えていく可能性があります。
余談ですが、近年はデジタルアートも話題です。
日本でも、アートが盛り上がって欲しいと思います。
ちなみに、「アートのお値段」というドキュメンタリー映画があるそうです。
個人的に興味のある作品です.