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ディズニーのキャストの賃金は低すぎると思った話

ディズニーで働く人の賃金について思うところがありましたので、ブログ記事を書きました。

ディズニーのアルバイトの賃金が安すぎて、「これで大丈夫なの?」とか  「可哀相じゃないの?」とか、そんなことを感じたんですね。


私は半年ほど前にディズニーに行ってきたのですが, ディズニーの入園料は,けっこう高かったです.

年を経るごとに,どんどん値上がりしていますね.

表にしてみました.

ディズニーの入園料金の推移
ディズニーの入園料金の推移

いま現在だと,1dayパスポートの値段は,なんと7500円です.

背景には,2022年度中に,東京ディズニーシーに,「アナと雪の女王」や「ラプンツェル」,「ピーターパン」を題材にした新エリアが誕生するという事情もあり,資金集め(あるいは投資回収?)が必要みたいです.

ここで,そんなディズニーへ行ったときに感じたことがあります.

スタッフの賃金に関することです.

それは,「スタッフがめちゃめちゃ多かった」というところから始まります.

ディズニーリゾートの園内には,とにかく,「キャスト」と呼ばれるスタッフが大勢いました.

スタッフのいないエリアを見つける方が難しいくらいでした.

そして,人数のかけ方がすごいです.

たとえば,搭乗系のアトラクションにはスタッフが多く配置されていて,案内する人,ファストパスの回収をする人,乗るときの注意を説明する人などなど,一ヶ所あたり,7人から10人くらいはいたと思います.

また,ポップコーンの販売ワゴンや,アイス販売・ドリンク販売のコーナーは,2人がデフォルトです. さらに,ショーにもかなりの人数がかけられていました.

ショーは出演者も多いですが,盛り上げる人,誘導をする人の数も多かったです. 年齢層としては,20代から30代の若いスタッフが多かった印象です.

対応はすごく良かった

スタッフの人数が多いため,客としては,すごく助かりました.

スタッフに余裕があるためか,対応がすごく丁寧で親切でしたし,困った時にすぐに近くにいるスタッフを見つけて質問できたからです.

ディズニーの魅力は,キャラクターとかアトラクションではなく,現場のスタッフのホスピタリティなんじゃないかと思ったほどです.

ただし,そんな状況を見て,ふと思いました. こんなに多くの人を雇って,人件費はどうなっているんだろう? 気になりました.

調べてみた

そこで,ディズニーのスタッフの人数をGoogle検索してみると,すぐに判明しました.

なんとその数

約2万人!!!

…すごい人数ですね.

ただし,更にびっくりしたこともありました.

なんと,「その9割のスタッフがアルバイト」という情報まで出てきたのです.

なお,実際の正確な数字を見てみると,株式会社オリエンタルランドの会社概要によれば,2019年4月1日時点で,社員  3,411名,準社員(アルバイト) 19,697名となっていて,約85%がアルバイトです.

アルバイトの待遇は?

アルバイトの待遇を調べてみると,簡単に見つかりました.

時給一覧 | 東京ディズニーリゾート キャスティングセンター

時給は最低ラインで1000円からで,早朝や夜間は割増があります.

年収ベースでいくと,200万円くらいでしょうか.

儲けていそうなディズニーですが,アルバイト代はそれほど高くはないようです.

世間で言われる,「食べてはいけるが余裕はない」という水準でしょうか.

しかも,たいてい,1ヶ月〜半年くらいの有期雇用契約だそうです(更新制ということ).

それでも,上記のように2万人近いアルバイトが存在するのは驚きです.

ただし,調べてみると,退職者はかなり多く,人の入れ替わりは激しいようです.

「好きだけでは続かない」という実態を表しているのかもしれまん.

ちょっと複雑な気分

上記のように,ディズニーのスタッフは,園内を楽しむ上では欠かせない,高い価値を生み出してくれる存在です.

しかし,人数の多さゆえか,その賃金が,それほど高くなく抑えられているというのは… 知ってしまうと,ちょっと複雑な気分になりますね.

いちおう,夢の国ですし.

せめて,時給は最低でも1500円くらい(年収300万円)はあって良いと思うのですが… ただ,そうすると入場料が上がったりするんでしょうか.

難しい問題ですね.