がんゲノム医療の話

今回は,情報提供として,「がんゲノム医療」を取り上げます.

がん治療は年々進化しています.

近ごろは,患者のがん組織中の遺伝子変異を調べることができるようになっています.

遺伝子の変化に合わせて,効くであろうがん治療薬を選択できます.

▼詳しくはこちらへ

がん情報サービスhttps://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/genomic_medicine/genmed02.html

具体的には,遺伝子パネルと呼ばれるパネルで調べます(がん遺伝子パネル検査).

参考:がんゲノム医療の経緯
2017年に決定された「第3期がん対策推進基本計画」では, ゲノム情報をもとに効果の高い治療法を選択する「ゲノム医療」の推進が盛り込まれました.これに伴い,厚労省は「がんゲノム医療」の中心的な役割を担う全国11施設を「がんゲノム医療中核拠点病院」に指定し,がん関連遺伝子を網羅的に解析できるがん遺伝子パネル検査が先進医療として実施可能となりました.

なお,対象患者は限定されています.

手術ができない進行性の固形がん(あるいは再発した固形がん)で,標準治療がなく(または標準治療が終了している,もしくは終了予定),がん治療薬による治療を検討している患者が対象です.

これまで,この検査は保険適用がなく,全額自己負担でしたが,この6月から,二つのパネルが保険適応になりました(FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル」および「OncoGuideTM NCC オンコパネルシステム). 3割負担で16万8千円です.

保険適用ですので,高額療養費制度も使えます.

ちなみに,メーカーの予測では,ピーク時にはそれぞれ年間1万3000人程度の患者が対象になると見込まれています.

遺伝子パネル検査には,保険適用がまだない検査もあります(全額自己負担).

例えばですが,兵庫県立がんセンターでは,オンコプライム検査は税込95万7千円,ガーダント検査は税込41万5千円といった具合です.

なお,今後,これらのパネルも,中医協が了承して保険適用されていく可能性はあります.

注意として,この遺伝子パネル検査は万能ではないことがあります.

最適な治療薬が見つかる可能性は10〜20%程度にとどまると言われています.

今後の研究の発展が期待されるところです.