先日,銀行の窓口に,資産運用の説明を聞きにいったのですが,
そのとき,いわゆる「ラップ口座」の説明を受けました.
ラップ口座とは,個人が,証券会社や銀行などの金融機関にお金を預け、資産運用をお任せするというもので,いま,けっこう流行しているようです.
ラップ口座の契約残高は,2018年度末で8兆8272億円.
前年度比で11%増え,7年連続で過去最高を更新(ただし伸びは鈍化).
参考:日経「ラップ口座残高、過去最高の8.8兆円 伸びは鈍化」
このラップ口座,自分は何もしなくていいということで,
ラクそうだなぁ
とは思いましたが,パンフレットを見ると,その中身は,けっこうあいまいで…
しかも手数料が,だいたい年1.5-2.0%+αと書いてありました.
これは10年預けていたら,原資の15~20%+αがもっていかれるということになります.
この点については,ネットで調べてみると,
「ラップ口座は手数料を取りすぎ!」
という厳しい指摘が多かったです.
ラップ口座よりは,
自分で手数料の安い投資信託を組み合わせたほうが良い
という意見が多いように感じました.
とはいえ,肯定的な意見を探してみると,ラップ口座で儲かっているという人もいるようで,結果論ですが,必ずしも「ラップ口座」=「駄目」とは言えないみたいです.
参考:週刊現代「波乱相場とは無縁…! 年利15%「ラップ口座」で得する人が続出中」
ものによるということなのでしょう.
そこで,もっと調べてみたところ,ファンドラップについては,金融庁から,運用損益別顧客比率(運用損益率0%以上の顧客割合)が公表されていました.
上から書くと…
- 山陰合同銀行 94%
- ごうぎん証券 89%
- 埼玉りそな銀行 88%
- 関西みらい銀行(旧近畿大阪銀行) 86%
- 三菱UFJ信託銀行 83%
- りそな銀行 83%
- 大和証券 74%
- 楽天証券 72%
- 水戸証券 62%
- いちよし証券 61%
- GAIA 59%
- SMBC日興証券 54%
- 愛媛銀行 54%
- 東海東京証券 53%
- 三井住友信託銀行 45%
基準日は19年3月末 で,19年6月末までに金融庁に報告があった金融事業者(15先)の公表データを集計したものだそうです.
銀行や証券会社によって,はっきりと明暗が分かれる結果となっていますね.
こちらの情報も参考にしながら,投資判断をしたいものです.