たまに話題になるウコン(ウンコじゃない)のお話です.
ウコンを乾燥させた粉末は「ターメリック」と呼ばれます.
ターメリックは,カレーなどに広く使われていますね.
そのターメリックの主成分は「クルクミン」です.
健康食品で売っている成分です.
ヒトが「クルクミン」を摂取すると,体内で「テトラヒドロクルクミン」という物質に変わると言われています.
テトラヒドロクルクミンの効果
人の細胞は,酸素を利用するときに,活性酸素をつくり出してしまいます.
この活性酸素は,体にダメージを与え,老化を早めます.
しかし,テトラヒドロクルクミンは,活性酸素によるダメージから,体を守ってくれると言われています.
実は,けっこう前の研究ですが…, このテトラヒドロクルクミンの働きに着目し,マウスにテトラヒドロクルクミンを投与した研究があります(国立中部病院などの研究チームの実験).
実験の結果,テトラヒドロクルクミンを投与したマウスの寿命が,有意に延びたことが報告されています.
「研究チームが、人なら約30歳にあたる生後13カ月のマウスに、1日当たり0・008グラムのテトラヒドロクルクミンを混ぜたえさを与え続けたところ、与えなかったマウスに比べ寿命が平均で84・6日、約11%も延びた。」 (毎日新聞2002年5月15日)
ヒトへの効果は?
やはり気になるのはヒトの場合です…
いまのところは,ヒトに対して,テトラヒドロクルクミンが延命効果をもたらすのかどうかは,全く不明です.
もしも証明されたら,将来,人々が毎日,クルクミンの錠剤を飲むような日がやってくるのかもしれません.