有名ですが,最近話題の癌(ガン)の検査方法の紹介です.
▼2人に1人はガンになる
ガンは日本人の死因の第1位です.
男女の区別をせずにざっくりと言えば,生涯で,日本人の2人に1人が生涯にガンになります.
ちなみに,ガンは1981年以降,死因の第1位となっています.
▼ガン検診の受診率は低い このように,ガンになることや,ガンで死ぬことが一般的になってきましたが,日本人は,ガン検診の受診率が低いです. その原因として, 現在のガン検診は,費用と時間がかかるからと言われています. たしかに,体中を調べると,それなりのお値段になっちゃいますし,日数もかかります. そのため, 安くて簡単なガンの検査方法の開発が望まれていました.
▼線虫によるガン検査の登場
そこへ近年になって発明されたのが,
線虫によるガン検査です!
N-NOSEという名前の検査です.
線虫の優れた嗅覚を用いて尿中のガンの匂いを検出し, 多種のがんを同時にスクリーニングします.
線虫が反応することが分かっているがん種は,2019年8月現在で,15種類だそうです(胃、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、前立腺、子宮、食道、胆嚢、胆管、腎、膀胱、卵巣、口腔・咽頭).
こちらが開発企業webサイト
この技術で,ガン検診の受診率のアップが見込まれます.
そして,膵臓ガンに代表される,発見が遅れがちなガンが早期に見つかるようになる可能性があります.
また,ステージの早い段階で見つけられれば,生存率も上がります.
この技術は,癌医療とその周辺に物凄いインパクトを与えることになるかもしれません.