世の中には、さまざまな効果をうたうサプリメントがありますね。
たとえば、筋トレ関係なら、
「これを飲めば筋骨隆々の身体になれます!」
なんてサプリメントが雑誌に載っていたりします。
でも、その効果については「それ本当かな?」と思ってしまうことは多々あります。
仮に、「〜には、という試験結果があります!」というものでも、その中身を見ると、
数人の被験者に効果の実感をアンケートしたものに過ぎなかったりとか
…ありがちですね。
信じられるエビデンス(科学的根拠)とは、いったい何でしょうか?
わかりやすく説明するために、医学の分野の話を例に出すと、実は、エビデンスの信頼度には、レベルが付けられています。
エビデンスレベルと呼ばれます。
エビデンスレベルは研究の結論の強さを順位付けしたものです。
エビデンスレベルは、
「ナラティブ・レビュー(一般的な総説)」や「専門家の意見」等から始まり
「コホート研究」、「ランダム化比較試験」「シス テマティック・レビュー/メタアナリシス」と順に高くなります。
各用語の解説は、ここでは割愛します。
ここで注目なのは、専門家の意見ですら、エビデンスレベルが「低い」という点です。
素人の意見なら、そもそも検討に値しないということになるでしょう。
筋トレに関しては、最近、β-ヒドロキシ-β-メチルブチレート (HMB)を含むサプリメントが有名です。
YouTubeで、「HMB」と検索すると、スマホは広告で埋め尽くされます。
売れているのでしょうか。
「脂肪量を減らす」「筋肉量を増やす」などと言われています。
しかし、調べてみたところ、今のところ、このHMBについて、「脂肪量を減らす」「筋肉量を増やす」という効果を示す信頼できる十分なデータは見当たりません。
効果があるのかどうかが、不明ということです。
今後、きちんと検証したら、「大きな効果あり」、「少し効果あり」、「効果なし」のいずれかなのかが明らかになる、ということです。
…信じるか信じないかは、買う人に委ねられている、ということですね。
最後になりますが、世の中には根拠のないものが多く出回っています。
「まさか効果がないものを売らないだろう」
という考えは、現代では通用しません😑
ご注意ください…