ゴブリンは、基本的に残虐非道であり、人を襲って略奪や暴行・殺戮をします。
そんなゴブリンですが、位置付けは雑魚キャラなので、アニメにおいては、必ず、主人公パーティーに殺される機会があります。
剣で切られたり、魔法でやられたりします。
さて、アニメをよく観る人には共感してもらえるかもしれませんが、、、
近年は、ゴブリンが登場する作品が増えているような気がします。
なんでかな? と疑問に思って考えたところ、ひとつの仮説を思いつきました。
それは、人が派手に殺されるシーンを描きにくくなってきた時代背景があるのではないか、という仮説です。
最近のアニメでは、人が殺されるシーンは減っている気がしますし、描かれるとしても、心臓をひと突きとか、腹部を刺されて出血多量で死ぬなど。
悲鳴だけ(あるいは音声だけ)、という場合もあります。
人がエグい殺され方をする、という描写はあんまり見かけません。
他方、ゴブリンは、剣で胴体真っ二つにされたり首を切られて血が吹き出したりとか、火炎系呪文で丸焦げにされたりとか、ふつうに描かれます。
作品にもよりますが、その際の描写は、けっこうエグい場合があります。
人では描きにくいことを、「ゴブリン」を利用して描いている、という可能性が考えられます。
なお、観る側も、それを受け入れている気がします。
ゴブリンがどれだけ苦しんで死のうとも、観る人の心が痛むことはありません。
ゴブリンは、そういう報いを受けて然るべき存在として認識されています。
…ゴブリンとは、なんと哀しき存在なのでしょうか。