新型コロナウイルスの流行が続いていますが、
新型コロナの対応について振り返ってみて、いくつか気になったことはありますが、ここでは、保健行政に関することを書いてみたいと思います。
何かというと、保健所と、病院とのやりとりが、あまりにもアナログで、非効率だったり、リスクのある方法だったりしたということです。
特に、発生届の提出方法と、行政検査(PCR)の結果の連絡方法です。
新型コロナ感染疑いの患者が来たときは、まず、保健所に、新型コロナ感染疑い患者として、発生届を提出します。
この方法が、オンラインではなく、手書きした書面をFAXするんですね。
そして原本は、あとで保健所に郵送しなければいけませんでした。
これはとても非効率でした。
さらに、PCR用の検体を保健所が回収して、検査機関へ運搬され、その後、保健所からPCRの検査結果が病院へ知らされるという運用だったのですが、
わたしの勤務する病院がある地域の管轄の保健所は、PCRの検査結果を、電話でしか教えてくれなかったんですね。
保健所の職員の方に理由を聞くと、「検査機関から保健所への連絡も電話だから。」という返事なのです。
せめて病院への連絡は書面(FAX)でお願いしたい、と頼んでも「できません」という返事でした。
おそらく、書面にしてFAXするのが手間だったんでしょう。
PCRの結果連絡が電話で、伝言リレーになっているなんて、ふつうの感覚では、ありえないですよね。
病院では、緊急時以外は、医師は口頭指示を避けるのが基本なので、医療従事者の感覚に照らしても、ものすごく怖いことでした。
このPCRの連絡、いつかどこかで間違いが起きないか、ちょっと恐いなぁと思っていました😥
陽性患者さんを、陰性患者と間違えたら大変ですよね💦
逆もありえます。
当時、わたしにできたことは、電話で言われた内容を、聞き間違えないようにすること。
それだけでした。
とても、リスキーな方法だったと思います。