私が働いている病院では,何年も前から,どんな職種の人でも,患者のことを「患者さん」、あるいは、苗字に「さん」を付けて呼ぶように統一されています。
「患者さま」とか「〇〇さま」とは呼びません。
最近、こういう病院は増えていると思います。
これには,はっきりとした理由があるそうです。
時代の流れで,患者さんの権利意識や顧客意識が高まってきているため,「さま」を付けて呼ぶことで,その意識が現場でさらに高まるのを防ぐ目的だそうです。
要は,患者さんの態度が大きくなるのを防ごうということです。
「さま」を付けずに呼ぶことには,そんな病院のリスク管理的な意味があるんですね。
なお、ほかにも、医療従事者と患者さんは「対等」という考え方も影響しているとは思われます。