BMIと死亡リスクとの関係を調べた研究の結果としては、「BMIは高すぎても、低すぎても、死亡率が上がる」というのが知られています。
しかし、年代ごとに見てみると、違ったように見えることも知られています。
それは、BMIの低い高齢者(やせ型)は、死亡率が高いのに対して、BMIの高い高齢者(肥満型)は、死亡率が低くなるということです。
これは、BMIパラドックスと呼ばれています。
これは、日本人を対象にした観察研究で示されています。
Hiroshi Murayama, Jersey Liang, Joan M Bennett, Benjamin A Shaw, Anda Botoseneanu, Erika Kobayashi, Taro Fukaya, Shoji Shinkai
- PMID: 26363514
- PMCID: PMC4692978
- DOI: 10.1093/aje/kwv107
なお、この文献で触れられていることですが、過体重の人の方が死亡率が低いという知見は、アメリカの研究と共通していたそうです(Zajacovaet al., 2014;Zheng et al., 2013).
英文ですが、興味がある人はのぞいてみてください。